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当院には何人か不思議な患者さんがやってくる。ー別に、一目見て、「足が無い」とか、「顔が2つある」とかいうわけではないが、中身はそんな感じだ。
今日は「2つの顔をもつ患者さん」のお話を書こう。 その患者さんはS.H.さん、76歳の男性だ。 今は、アグリモニー、ヴァーべイン、ホワイトチェストナット、ホリーというレメディーをお使いの方である。彼の2つの顔というのは、「高血圧の患者さん」という顔と「私の中医学についてのアドバイザー」という顔の2つである。(中医学とは、陰陽五行学説に基礎をおく中国の伝統医学のことである) 彼は長年薬剤師さんとして仕事をしていた方で、数年前に高血圧からくる脳出血で倒れて、自分でやっていた薬局を閉めて逗子に越してこられた方である。薬剤師さんをしながら中国に留学もして、正式に中医学を学ばれた経歴の持ち主である。 お会いした当初は、まだ脳出血の後遺症も生々しく、顔面も手足も半分は麻痺があったのだが、現在ではほとんど麻痺はわからないほどに回復している。ー私は彼自身の懸命のリハビリの賜物だと思っているが、彼は私の内服処方や、アドバイス、レメディーなどが総合的に有効性を発揮したためだと主張してゆずらない。ー色々と話ををうかがうのだが、どうみても彼のほうが中医学やその理論に基づく食養生については詳しい。そして、彼は昨年ぐらいから私に中医学のアドバイスをして下さるようになった。 彼に教えてもらった事は多いー漢方、自然療法に極めて詳しい方なのだが、彼は現在の自分の健康状態を維持するためには西洋薬も必要であると判断して、西洋薬の選択、調整については、私を信頼して服薬の指導にも従ってくれている。 それでいながら、極めて積極的に、自分で行う東洋医学的食養生にも取組んでいる。 さらには、レメディーを服用することで、否定的感情エネルギーに突き動かされる事がなくなり、自分の人生に、積極的に取り組む事ができるようになった。その結果、S.H.さんは健康な薬剤師さんとして仕事をしていた当時とくらべても、より安定した行動パターンで、自分の食養生や継続したリハビリに取組む事が出来るようになった。 以上のようにして、S.H.さんは私を含む逗子での生活環境を、ご自分の体の一部のように使いこなして、より健康なライフスタイルを実現している。 S.H.さんほどの年齢になると、一般的には大幅なライフスタイルの変化も望みにくい、と世間では考えるかもしれないが、オープンマインドをもち、大きな病気も人生でのチャレンジの一つととらえる事ができれば、70歳を過ぎても人は変わってゆくことが出来る。彼からは、その事も教えて頂いた。そして、現実的で臨機応変な、「病気をした自分」への対応ーつまり 1)感情に突き動かされることが多い自分を認めてレメディーを服用し、 2)さらに過去の間違った習慣から形成された動脈硬化のひどい現在の肉体には、西洋薬による調整も必要だと判断してその内服の指導も受け入れ、3)なおかつ、東洋医学によるさらなる回復をめざして食養生と運動を含むリハビリに根気づよく取組んでおられる。この柔軟で前向きな対応と努力のすばらしさ。病気をチャンスにして生き方を変えた良き実例がここにある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年02月16日 23時41分50秒
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