石ころ館雑記帳

あ、いや、私の指輪ではないんです。（笑）

「指輪買っっちゃった～～」と、先月、父の一周忌の法要をお寺にお願いし、法事の帰りに親戚たちと食事をするので、レストランの予約をしに行った母。

それが、サイズの調整ができ、今日届きました。
淡い色、ピンクとベージュの中間くらいのクリーミーな珊瑚で、指輪としてはとてもシンプルなデザイン。

もうずいぶん前に、母が父にねだって、珊瑚の指輪が欲しいな～と言っていたのだそうです。父は、母が自分で好きな物を買うように、お金をくれたのでした。

父は忙しい人で、若い時から多趣味、休日もほどんど家にいず、普段も帰りは午前様。
定年になってからは書道ひとすじ、母と書道の弟子たちをつれて旅行に行ったりしていました。

その父も昨年の春他界。
もうじき一周忌です。

いろいろとお金も入り用な中、父からもらった指輪のお金には手をつけず、せっかくだからちゃんと指輪を買いたいと言っていた母。
でも、とくに珊瑚にこだわっていたわけではないようで、いろいろなものを見ていました。
「エメラルドもいいと思わない？？」とも言っていました。

レストランの予約の帰り、とおりがかりに、物産展をやっていて、なぜか分からないですが、す～っと立ち寄ったのだそうです。
すると、珊瑚の指輪が。
あまりない色で、よい物だそうで、予算もぴったり。何より、母本人がとても気に入ったそうです。

結婚指輪以外、指輪を持っていない母。
「初めて買ったわ～～」と感慨深そう。
父がくれたお金の封筒の表には、父の文字で「さんご指輪」と書かれてありました。