私家版 さいたまの石仏

2014/10/17(金)06:04

緑区の庚申塔その4

さいたま市緑区の石仏(55)

今日は緑区中尾の庚申塔を見てみましょう。 中尾神社 中尾神社の入り口の向かい、小高くなったあたりに庚申塔。 」 寛政12(1800)山型角柱 塔の正面「庚申塔」台の正面に三猿を彫る。 塔の左側面中央に年号。脇に武州足立郡木崎領。右側面 従是 南わらび戸田ミち 西 うらわ 大宮道 北 はっきりしないが ばんば 三室道? 東 八丁 越ケ谷道。 その下には東中尾 中尾耕地 講中と刻む。 中丸自治会館墓地 中尾神社から北へ200mほど、墓地の入口、道から見上げるような場所に庚申塔。 享保5(1720)丸彫重制 大きな台の上に角柱の塔、その上に青面金剛坐像。 青面金剛坐像 合掌型六臂。左上手のみ欠損している。下部に邪鬼と三猿。 塔の正面「奉造立庚申供養塔」右側面 年号に続いて、中丸施主二十人と刻む。 大聖不動尊 大聖不動尊のお堂の左、六地蔵とお地蔵様の祀られた小堂の奥に石塔が並ぶ。 庚申塔 元文5(1740)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。ユニークな ポーズ。足元に邪鬼がうずくまり、薄く二鶏、さらに三猿を彫る。 右側面に「庚申供養塔」 講中十六人。左側面に木崎領中尾不動ヶ谷戸と刻む。 庚申塔 元禄9(1696)笠付角柱 下部の台の正面に三猿を彫る。 塔の正面 日月雲「奉建立庚申尊像 當處安全所」左下に施主當村善男善女。 駒前公会堂 緑区中尾 駒前公会堂の前の庭の一角に庚申塔。真新しい笠が不自然で異様な印象。 以前訪れた時は、こんな姿だった。塔の向きも変わっている。 享保2(1717)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。下の台に三猿。 塔の左側面 年号の下に 施主 駒前芦ヶ谷 男女 三拾一人。 芦谷駒前墓地 緑区中尾 あしや集会所の向かいにある芦谷駒前墓地、入り口の右手に石仏が並ぶ。 庚申塔 宝暦2(1752)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 鈴ショケラ持ち六臂。 足元に大きめの邪鬼と三猿。笠の正面に卍を彫る。 右側面 「奉造立青面金剛庚申供養塔為二世安楽」 左側面 年号の下に芦谷駒前 講中三十人と刻む。 駒形公会堂南路傍 緑区中尾 駒形公会堂から南、左手の住宅の庭の隅に庚申塔。 延享元年(1744)笠付角柱 日月雲 青面金剛立像 六臂。左手に鈴、右手にショケラ。 左側面に年号。この角度から見ると像の彫りが深いのがよくわかる。手を前で組む ショケラの様子も面白い。 右側面「奉造立庚申供養塔」その下に講中 中尾村 男女四十六人と刻む。 以上、この地域では7基の庚申塔がみつかりました。

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