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テーマ:お勧めの本(7264)
カテゴリ:読んだ本の感想・その他
「育児放棄 ネグレクト 真奈ちゃんはなぜ死んだか」杉山春:小学館 定価1300円+税
2000年12月10日愛知県で起きた事件のルポルタージュです。 3歳の女の子が育児放棄により、20日近く段ボールの中に入れられ、餓死した・・・・・。 なぜ若い両親は知り合い、結婚、出産したのか?。 若い両親の育った環境は?。 なぜ、かわいい子供を疎ましく思うようになってしまったのか?。 今児童虐待がなぜ多いのか?。 現代の子育てを取り巻く現実が行き着く悲劇なのでは?。 この本は、興味本位ではなく、事件の背景を丹念に調査し、様々な問題提起をしています。 若い10代で親になった夫婦の事件だけではなく、今の若い年代の育ち方、その親の育て方、私も子供の育て方が果たして良いのかなど、色々考えてしまいます。 望まれて、生んだはずの子供をなぜ、いつから疎ましく感じてしまうのか?、かわいい子供を嫌うのはなぜか?、やはり今の対人関係、親子もそうですが、関係が希薄になっているように思います。 個人、自分がまず大事になってしまい、人との関係をあまり考えません。 さらに核家族になり、子育てが母親1人になっているのも、問題です。 中盤から読むのが、辛くなりましたが、なんとか読み終えました。 現在子育てを、している方、孫が生まれるご両親の方、今の子育ての極端かもしれませんが、現状が書かれています。 育児放棄、ネグレクトは他人事ではなく、身直な問題です。 ぜひ一読を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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