豚に真珠
時はまさにゲージツの秋。ノバック夫婦は「オペラ」鑑賞に出かけた。長時間にわたるので、まずは腹ごしらえからと市内のファミレス「いち膳」へ。私は「寿司天ぷら定食」、ヘレンは「じゅうじゅうトンカツ定食」を食す。5時開店の店なのだが、10分後に入店したがどうも口開けだったようだ。他の客の姿は見えない。5分も待たずに料理が登場。作り置きらしく、味は今一つ。最近、改装したばかりなので資金回収を優先しているようだ。 食事後車を駐車場に置いてオペラの会場「市民会館」へ歩く。近道をして楽屋口の前から入口へ向かう。楽屋口付近では劇団スタッフの一群がミーティングをしていた。別のグループはミーティング前か待機中の様子。インスタント焼きそばを食べているものもいる。私服だし、どうやら大道具さんか何かのようだ。 観客入口に着いたら既に長蛇の列。最後尾に並んで先ず館内に進む。チケット売り場に「当日券発売中」の文字。S席13,000円とある。 私は1ヶ月以上前に入場券を13,000円で買ったから、てっきりこれは前売り割引価格だと思っていた。ところが、当日券も同額。あえていえば、私はチケットをネット販売で購入して手数料をとられたので、その分当日より余計に支払った計算だ(T_T); 山口市民会館は多目的ホールで、オペラに適しているとは言えない。俄ごしらえのオーケストラボックスは狭すぎてビブラホン2台、銅鑼、大太鼓、鉦、ハープが入りきれなくてステージのそでに陣取っている。施設の不十分さは今さらどうにもならないのでこれ以上はノーコメント。 以前、荒川静香選手の活躍に触発されてトゥーランドットのあらすじを調べたことがあり、そのお陰で内容は良く解った。 主人公カリフを慕い、その父である元国王ティムールに仕える女奴隷リュー。彼女のソプラノは素晴らしい。そのほかの歌手もさすがと思わせるものがある。劇が終わると、スタンディングオーべーション。有意義な一日であった。