迦葉山にあった石碑でかなり苦労しました。
変体仮名は全部読めたので、私の勉強の成果は示せたのですが、どうしても読めない漢字が一つありました。
それは、「谷」に「谿」という字を使っていたからでした。最終的には、携帯で、「谷」の一覧表を出して、「谿」ではないかと推定し、家に帰ってから、「五体字類」で確認することができました。
いや、この字が読めなかったお陰で、仮名もちょっとてこずってしまったのでした。
「谿」の後に、「しつもれば」とあったところの意味が分かりませんでした。
「し」を助詞だと思ってしまって、その後を「つもれば」だと考えてしまい、分からなくなっていました。
しかし、「谿」が分かりそうになったところで、「しつもれば」について改めて考えたのでした。これは、今の「しずもれば」 →「静まれば」になり、
これで意味が通じたのでした。
「あかときの 谿しつもれば 声ひびき 仏法僧は 啼き出でにけり」
で、群馬の歌人、阿部鳩雨の歌でした。
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最終更新日
2009年08月10日 17時49分20秒
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