カテゴリ:本
みどりのゆび=植物をすごい速度で成長させる不思議な指 を持つ男の子の話、というのはなんとなく知っていたんですが、今回初めて読みました。
小5の娘の国語の教科書で紹介されてたの。 娘に読ませようと借りてきて自分で面白く読みました。w 主人公の男の子は、学校の授業でどうしても眠ってしまい「他の子供と同じではない」と追い出されてしまいます。 冒頭から衝撃展開だわ。 両親は子供を自宅において、いろいろな教師につけて体験をさせて学ばせようとします。ホームスクーリングの文化があるって素晴らしい。 最初の教師である庭師のおじいさんが、少年の才能を見出します。 でも少年はあまり喜びません。「また皆に【他の子供と同じじゃない】って言われるよ」 それに答える庭師のじいさんがすごく良いの。「いちばんいいことは、誰にも言わない事だ、好奇心を持たせたり、いじわるされちゃつまらないからな。隠された才能というのはどうかすると、私たちに不安をもたらす危険がある。」 これはすごく大事な教えだと思う。 そして少年が見つけた真実。 「花って、さいなんがおこるのを防ぐんだよ」 少年は刑務所を花でいっぱいにします。貧民窟も、病院も、最後は兵器もすべて。 兵器工場を経営していた少年のお父さんは、園芸工場に職替えしました。 【戦争反対を花で】 それでも死はあらゆる人の上に訪れます。庭師のおじいさんが老衰で亡くなり、少年は最後に天まで続くハシゴの木を育て、それを昇って行ってしまうのでした。 … お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月22日 18時19分19秒
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