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テーマ:生き方上手(688)
カテゴリ:自由へのヒント
■ よりよい「コミュニケーション」を考える (3) ■
<< 「不満」を伝える >> コミュニケーションを考える(25日、26日)の3回目です。 前2回は、お互いの欲求と感情を伝え合う、というポイントを書きました。 今日は、「不満を伝える」という観点から考えてみます。 人が生きていく上でトラブルは避けがたいことです。 トラブル回避の有効な手段は、相手の立場に立って考える、という点がポイント。 そういう意識で対処すれば、大概のトラブルは回避できると思います。 でも、実際問題として、相手のことばかりを考えて過ごすことなどできませんね。 誰だって聖人君子じゃないわけで、相手のことだけ考えて生きることは不可能です。 つい、ムッとすることや腹が立つこと、イヤな気持ちになることがありますね。 そんなとき、トラブルにならずにうまく回避できる方法はあるのでしょうか? 私が普段心がけていることは、 ◇ 感情や欲求を言葉で説明する という方法。 たとえば、腹が立ってムッとなったときに、「バカヤロー!」と怒鳴ってしまうと、 お互いの間には、修復不可能なほどの溝ができてしまいますね。 仮に相手に非があったとしても、「バカヤロー!」の罵声だけが相手の心に残ってしまいます。 感情は感情の連鎖を呼び、相手も「ジョーダンジャネー!!」となるはずです。 最悪のシナリオを避け、上手く関係を構築するには、自らの感情や思いを 「説明する」していくのが一番だと思います。 「 あなたに○○して欲しいと思っています。 」 ということを説明し、依頼するんですね。 もちろん、状況に応じたTPOは必要です。 そうすることで、相手もそう抵抗なく要求を受け入れることになり、 こちらも、ガマンの連続で、<一気に爆発>ということも避けられます。 次に紹介する一例は、私自身の体験です。 < 朝の通勤電車。今風のちょっとトッポイお兄さんがヘッドホン・ステレオを堪能中。 本人は気づいているのかいないのか、かなり”シャカシャカ”音が気になるほど。 周りの乗客も気になったんでしょう。チラチラ見ているものの、 目を合わせないよう努める様子。みんな困ってるけど、ちょっと勇気が必要。 > よくある光景です。私のすぐ隣に座っていました。 そこで、お兄さんの方をポンとたたき、イヤホンを外した彼に「音が高すぎるよ」と伝えました。 意を決して起こしたアクションでしたが、「あ、はい」と、何のことなく無事終了。 ただ、これだけのことでした。降車駅まで、小さな<平和>が訪れました。 こちらの「困っている」状況を「説明」し、ボリュームを落とすように「依頼」しただけです。 たぶん、お兄さんも、「これぐらい、いいんじゃないの」と思っていたか、 あるいは全く迷惑だと思ってなかったんでしょう。 これをもし、「オイ、音うるさいぞ!!」と「感情」をぶつけていたら、たぶんちっちゃなトラブルに なったかも知れません。人前で怒鳴られて、相手も面白くないし、格好悪いですからね。 あくまで、客観的な事実を伝え、こうしてほしいと思うことを頼むことです。 ただ、キッチリ伝えればいいのです。 こういったことは、私たちの日常生活にはいろんな形で起こることですね。 家庭内でもそうですし、学校や職場でもそうです。 そういったときに、ガマンの果てに一気に感情の爆発、とか、 感情のままに相手に文句を言う、というのは、事の解決にはならないです。 スムーズなコミュニケーションには、こちらの感情や欲求を、 「事実の伝達」としてキチンと伝えることが大事だと思います。 人は感情の動物です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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