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見学した。区の記念館としてはなかなか整備されていて気持ちのいい時間 を過ごすことができた。 場所は「たけくらべ」の舞台。当時の遊郭街「吉原」に接する龍泉寺町 (現竜泉3丁目)のやや奥まったところ。 ここで一葉は荒物雑貨店を始めて経営の苦労を重ねる。そしてこの地で観察 したものを小説に発表した。 森鴎外は「たけくらべ」が発表されると「此の人にまことの詩人という称を 於くることを惜しまざるなり」と激賞した。 この龍泉寺町での雑貨店経営は失敗し、一葉の最期の場所は本郷丸山福山町 となる。いわゆる「奇蹟の14カ月」といわれる最高傑作はここで発表される。 此の頃には持病の肺結核がかなり進行し、明治29年11月23日本郷の自宅 で24歳の短い生涯を閉じた。 台東区は一葉が生前雑貨店を営んだ龍泉寺町にちなみ、同地に一葉記念館を開設 した。わが国初の女流作家の単独資料館である。 一葉の孤独な力業の由縁がわかるしみじみした資料館である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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