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大げさではないが)のであるが、もう少しこの種のテーマについてほじ くってみたい。 つらつら考えるに人は必ず老いるものである。 それにしたがい腰は曲がり、目や耳ももうろくしてくる。性的能力も衰 え、冒険もできなくなる。いちいちふるまいがのろくなる。 その結果大人らしい諦念とひきこもりが顕著になる。 もはや財力と見識のみが老人の防波堤にならざるを得ない。 かれは歴史にかかわる。少年と張り合うわけにはいかない。 人の道だとか、歴史の教訓だとか、もっともらしい嘘の構築にはげむ。 こざっぱりした服装でのろのろ歩き、手つきもやや枯れた風情にみちて いる。わかものは信用せざるを得ない。なにただ老いさらばえているだ けなのだ。なんとか馬鹿にされないようメーキャップしているという次 第。美しい虚飾という悲しみ。 私たちはこの種の芸当にだまされ、歴史や真実を目やにのついた遠吠え のような形で覚えさせられた。世代の葛藤はうまく回避されたとも言え よう。最後はやはりこの世の安寧秩序なのである。 あたたかい布団のなかで死を迎える…これである。 官僚たちは永遠の老人である。着々と準備している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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