風狂夜話2

2011/12/31(土)17:07

初夢の父に泣かれてしまひけり   冨田正吉

俳句(334)

表裏洗はれ私の初湯です     川崎展宏 おもむろに点を一つや筆始    浅生田圭史 生きて酌む屠蘇平成も二十年   林十九楼 年賀よりまづ他のこと申しけり  今井千鶴子 甲斐駒のきらめく路地の初日かな 堤高嶺 女湯に相馬盆歌小正月      古市枯声 元日や医師を忘れしたなごころ  水原春郎 黒船の来し町に老い明の春    遠山陽子 雪はいづこに獅子舞狂ふ三日かな 星野昌彦 初富士に維新の志士の風姿かな  大高霧海 順調に老いてゐますと賀状来る  川崎陽子 老にまだ書くこと残り初日記   後藤比奈夫 なづな粥いま晩年のどのあたり  千田一路 初詣むかしの菓子を買ひにけり  藤岡筑邨 初夢に迷ひ込みたる幼年期    的場秀恭

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