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テーマ:ヨーロッパ旅行(4248)
カテゴリ:旅行(アテネ)
いよいよアテネ最終日、
午後からイスタンブールに移動です。 午前中は時間もあり、また日曜日ということで、 正教会の聖体礼儀(カトリックのミサにあたる)に行くことに。 インターコンチネンタルのコンシェルジュに聞いて、 ホテルから一番近い教会を教えてもらいました。 休日で静かな住宅街を歩くこと約5分、 Lagoumitzi通り沿いに近代的な教会が見えてきました。 アテネでは多くの教会に入ってきましたがやはり主日の教会は特別で、 祈祷者もたくさんいてまさに生きた祈りの場となっていました。 シャンデリアなどのすべての灯りが照らされ、 イコノスタスやイコンの前にたくさんのろうそくが灯され、 まばゆいばかりに輝いていました。 ドーム天井のハリストス像 そして堂内に朗々と流れる聖歌の響きに引きこまれます。 聖歌はモノフォニー(単声)で無伴奏、 テキストはギリシャ語でした。 西方教会のローマン・カトリックのグレゴリオ聖歌に近い、 と言うとわかりやすいかもしれません。 もちろん東方教会の正教会の方が歴史が古いのです。 この教会で歌われていた聖歌はニコライ堂などの日本正教会や、 ロシア正教会の和声付けされた聖歌とは全く違う、 まさにビザンチン聖歌(ビザンツ聖歌)でした。 生まれて初めて聞くビザンチン聖歌。 西洋音楽の調性の範疇に入らない独特の神秘的な響きでした。 また教会内には椅子が置かれているのですが、 終始起立したままでお祈りする日本正教会と違って、 大事なお祈り以外は座ったままで良いようです。 ロシアから伝導された日本正教会は、 ロシア正教会寄りなのだとはっきりと認識しました。 参拝者は時間がたつに連れどんどん増えて活気があります。 長く厳しいトルコ支配下でも失われることなく守り抜いた ビザンチン式の奉神礼を見ることが出来て、 言葉では言い表されない深い感銘を受けました。 私にとっては貴重な体験でした。 こうしてアテネの旅は終わりに近づいてきます。 さて旅はいよいよ現在はトルコのイスタンブール、 その昔はビザンチン帝国の首都・コンスタンチノープルへ、つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月14日 23時55分34秒
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