秋は夕ぐれ。+須坂高校文化祭
秋は夕ぐれ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音・虫のねなど、はた言ふべきにあらず。(枕草子序文 the pillow book)タイトル「秋」シリーズ(?)最終回。中学だったか、高校だったか、暗記したことを思い出します。…、今は「春」だけしか頭に残っていません。+ + + 夜10時から、NHKの「人間ドキュメント」で、長野県須坂高校の文化祭を特集していました。文化祭のシンボルである「龍」を半年がかりで作り上げる生徒たちの奮闘を描いていました。たった4日しか存在しない龍のために半年をかける「青春」。クサイ言葉ですが、その言葉がぴったりな気がします。私の身内にも、会社にも、そこかしこに須坂高校の出身者がいます。こういう熱く打ち込めることがあることをうらやましく、そして、今もこういう熱い思いを持っている若者がいることをうれしく思いながら見ていました。長野県は「教育県」といわれたのは昔の話かもしれませんが、「自由」という校風を受け継いでいる高校は多い気がします。私の卒業した高校も「自由」な高校でした。服装も自由。文化祭に参加するのも、参加しないのも個人の自由。盛り上がる人は盛り上がり、面倒くさいと参加しない人はしない。部活に明け暮れている人、一生懸命勉強する人。授業も、サボったからといって怒られるわけではなく。(結果的に自分が困ることにはなりますが…)どんな高校生活を過ごすかは自分で決めることができました。4日間のために「龍」を作った高校生は、どんな高校生活の思い出を胸に、これから生きていくのでしょうか。私が手にすることができないその宝物をうらやましく思いました。私も文化祭の思い出、今でも大切なものです。来週月曜日の深夜12時より再放送があります。+ + + <今日の消費生活>紅茶花伝/会社 100