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突然入院を言い渡されて、オロオロしていたが、夕方に親が着替えや洗面具を持ってきてくれた。
医師に支持は、とにかく安静にしているようにとのこと。 あまりにも多忙な毎日を過ごしていたせいか、じっとしているのも苦痛に感じた。 ところで入院した病院だが、個室・2人部屋・4人部屋とあり、入院手続の際に4人部屋(2000円/日くらい)を希望したのだが空きがなく、2人部屋(12000円/日)に入る羽目になった。 働いているとはいえ、蓄えなど無に等しかった僕にとって、あまりにも痛い出費だった。 まあ、実際は親に頭を下げて援助してもらったのだが。。。 話を戻して。 入院初日、病棟担当の医師から今後の治療方針の説明があった。 レントゲン、MRI、脊髄造影の検査をして、患部の確定診断を行っていくとのこと。 運良く数日後のMRIの検査枠に、キャンセルが出たとのことだった。 ただ、体の状態からヘルニアが原因であるのは間違いないという口調だった。 このときに、ヘルニアという病気と、それに伴う詳しい症状の説明を聞いたが、僕の体に現れているものはどれも典型的なものだということも分かった。 そして治療方針は、患部を特定後ブロック注射で様子を見てみましょうとのこと。 この注射だけで、日常生活へ戻った人も多く、またヘルニアそのものが元通りに戻ることもあるとのことだが、保存療法を用いても改善が見られない場合には、ヘルニアを摘出する手術をする場合もあるとのことだった。 入院だけでも驚いていたのに、手術の可能性まであるとは・・・絶句してしまった。 腰痛もちの人は、周囲にたくさんいるけれど僕の腰痛はたちの悪い類のものであることを実感した。 その後数日かけて諸検査を行い、S1-L5に大きなヘルニアとL4-L5にその疑いがあることが分かった。 レントゲンとMRIは無痛(MRIは閉所に閉じ込められるという点では苦痛)だが、脊髄造影法(ミエログラフティ)は、造影剤を流し込みレントゲン撮影をすることによって、その流れが阻害されている場所を特定するというものだった。 この検査は、レントゲン検査を受ける検査台に寝転がり、体をレントゲンで透過させた状態で、脊髄に狙いを定めて造影剤を注射するというもの。 注射そのものは、当然程度の差はあれ痛いものなのだが、腕などと違って見ることができないので針が刺さるまでの恐怖感といったら相当なものである。 この検査は、経験した人は嫌がるほど痛いものなのだが、僕の場合も暴れたくなるくらいの激痛が伴った。 検査が全て終わった後、いよいよブロック注射という痛み止めをする時が来た。 退院後の診断書で知ったが、この時のは硬膜外ブロックという注射だったそうだ。 脊髄造影と同じくレントゲン透過下でやる場合が多いらしいが、僕の場合は病室のベッド上で受けることとなった。 背中を消毒され、それだけでも緊張が高まっていく。 そして医師の「それじゃ始めるね」で、恐怖の時間が始まった。 脊髄造影と同じく、とにかく見えない腰に注射を打たれるという恐怖感はたまらない。 「行くよ」と言ってから、中々針が刺さらなくて「あれっ?」と思った瞬間その痛みは来た。 ただ、注射針が皮膚に刺さる痛みはたかが知れている。 実際の痛みは、その針が深部へ向かい薬剤が注入されているときだった。 この注射は、医師もある程度あたりをつけて行い、針が痛みを起こしている神経に触れるかどうかを試しながらやっているとのこと。 名誉のため詳細は言えないが、この医者経験が浅いのかとにかくヘタクソで、注射を何回射しなおしたことか。。。 結局背中は大汗をかき、その都度消毒をし直し、結局4箇所くらい打たれたように記憶しています。 神経に触れたときの痛みは、足全体に電気ショックを加えられたような感じで、それによって狙いが定まり薬剤の注入になる。 その注入している間も、痛くて痛くて仕方ない。 大人の男が大騒ぎするのも恥ずかしいが、それくらい厳しい痛みが走る。 時間的には15分くらいのはずだが、僕にとっては何時間もの治療を受けたような気がするほど、憔悴しきっていた。 そして治療の効果だが、あれだけ苦しんでいた症状が嘘のように消え、曲がっていた体の線も元通りになっているではないか。 医者からは、無理をしないように言われていたが、走り回ることもできるくらいの劇的な変化だった。 ただ気に入らないのは、「○○さん太って脂肪がすごいから中々的に当たらなかったよ」と、言い訳したことだった。 あとで看護婦さんとの話で、そんなに何回も射し直すようなことは見たことがないとのこと。 やはり、腕が未熟だったようだし、練習台に使われたように感じ無性に腹が立った。 でも、医療事故に遭わなかっただけ良かったと思うべきか。 その後、経過観察を兼ねて症状の再発が認められないことから、約2週間で退院することができた。 退院後も何ら不自由なこともなく、あの痛みは何だったのだろう?と不思議に思う程の回復ぶりに、家族も同僚も驚いていた。 そして、程なく元通りの激務に戻った。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 28, 2006 09:54:00 PM
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