ヒナを育てるためのコスト
格安な「タロ」「ジロ」 「タロ」「ジロ」、オスなら門外不出、メスなら格安で販売(初心者お断り?)となる。 格安?と思う人は、初心者以外にはいないだろう。数千円程度、手乗り文鳥を育てる対価として釣り合うわけがないのである。例えば、労力だけを計算するなら、1回の差し餌を5分で済ませたとして(エサの準備を含めれば、実際は5分では不可能)、4回、1日20分、3日で1時間となる。これを、孵化16日目からひとり餌まで30日間続けたとすれば、そのヒナを育てるのに要した時間は、10時間となる。これを時給が1,000円として考えれば、1万円となる。 ひとり餌までの労力だけで1万円。生まれるまでの経費、エサ代、その他もろもろを考えれば、商売として成立するはずがないと判断する他あるまい。つまり、暇人の趣味以外としては、同好者を増やしたいといった商売とは別の動機がなければ、ひとり餌以上に育てて売るなどと言う不経済は成り立たないのである。 それがどれほど不経済で、お金では換算できないものか、しっかり理解しなければ、手乗り文鳥を飼うのは無理だろう。手乗りともなれば毎日のコミュニケーションは欠かせず、それに時間を割かねばならない。それができない場合は、手乗りと仲良く生活するのは、まず無理であり、それはコスト計算など出来ないかと思う。 それにしても、手乗りでなくても面白いのが文鳥である。まあ、手乗りがいなくて非手乗りだけなら、同じようになるとは思えないが、ウチの環境だと、非手乗りがみな個性的で観察していて飽きない。 ↓はバタオを憧れの目で追うギンちゃんだ。この換羽中のライトシルバー君は、とても若くて素直な感激屋さんらしく、他の文鳥のさえずりを聞くと近づいて行ってうっとりと聞き入ろうとする(気持ち悪がられて追い払われる。↓のバタオの迷惑気な目つきをごらんなさい!)。 バタオも変だし、ジミィにしても、さらに、ジョーもヒノもアリィも、荒鳥だったウチの婿たちは、それぞれ個性的だ。それに気づかないとしたら、つまらないだろうなと思う。