急がねば
午後から急速の雲が広がった。 それまでは、昨日に引き続き青空とお日様。 綺麗に晴れ上がっていた。 あまりに綺麗に晴れ渡っていて赤城山がきれいにみえたから、と、榛名の麓の元お施主さんが電話してきた。 夫婦で散歩していて、僕らのことを思い出したそうだ。 女房が外貨獲得のバイトの準備をしているときに呼び鈴が鳴った。 僕が出てみると、女房の散歩仲間の奥さんだった。 見積もりは出来ましたか? 奥さんが手書きの図面を持ってきてから1週間くらいかな? 僕が細部にわたる図面を書き上げ、素材を提供してくれる会社に図面を送り、見積もりを取っている最中だが、 先週末に渡した図面を娘さんと検討し、その結果をご主人に話したところ、どうやら、見積もりを見たい、と言う話に至ったようだ。 これまでは、奥さんが内緒でもないのだろうけど、先行して僕らに話を持ってきていたのだ。 今、各社の見積もりが出始めたときで、その中で価格面で高すぎる物についてはランクを下げて再検討をしている状態だ、と言うことを話、もう少し待ってもらうことにした。 しかし、作業は急がねばならない、、、、! そして、奥さんから話のあった図面変更をやりながら、その後、、見積もりの集計なども始めながら、今日も爆音大会だ。 爆音大会などと言いながら、今日は音量を抑えたレーザーディスク再生からはじめた。 デッドのメイキング・オブ・アメリカン・ビューティは、メンバーなどへのインタビュー場面が多いからそれほどヴォリュームを上げる必要がない。 パソコン作業の合間に画面を見ながら、聞いていた。 実は僕はこういう回顧ものはあまり好きではない。 メンバーの貴重な話を聞けるのは良いけれど、一度聞けば良いのかなあ、とも思う。 それでも10回は再生したのかもしれない(笑)。 続いては80年代にジャズとロックの間を行き来しながら大活躍した天才・奇才をバックに従えた、ジョニー・ミッチェルの【Shadows And Light】。 ギターにパット・メセニー、ベースに惜しいかな、今は亡きジャコ・パストリアスを迎え、熱いヴォーカルを聞かせるジョニ姉御、これは名盤だろう。 購入した当時、デッドと同じくらいの回数を再生していた記憶がある。 特に、ジャコのベースを聞いていた。 熱いヴォーカル、とは言うもののジョニのヴォーカルは僕にはやや単調に思えるのだが、、、。 それにしても、ジョニ姉御はかっこいい。 昨年、最近のスタジオライブをテレビで見たが、あれはDVDになっているのだろうか?ググって見る価値アリだな。 続いてみたのがジャズ=フュージョンもの。 やはり、80年代に精力的に各種のセッションに参加していたスティーヴ・ガッド率いるThe Gadd Gangの六本木・ピット・インでのライブを、当時単なる音響機器メーカーから、レーザーディスクを武器にして、総合的なAV関連会社への飛躍を期していたパイオニアが最新機器を駆使して収録したもの。 デジタル録音、デジタル録画、と今では当たり前のことを、他社に先駆けて技術の開発を行っていたパイオニアの力作。 だから、音も映像も一級品だ。 パイプをくゆらしながらテレキャスを弾くコーネル・デュプリーがかっこいい。 図面描き、見積もり作業が一段楽したので、女房から頼まれていたトイレの扉の付け替えをやった。 今までは内側に開けていたものを、外側に開けられるように付け替えた。 この作業をしながら聞いていたのが、団塊の世代のアイドルだった、イギリスの貴公子(だった)クリフ・リチャードとザ・シャドウズの再結集ライブ、1984年。 60年代初期、ビートルズに先駆けて日本で人気が出たソロ・シンガーで、日本で言うならジュリーみたいなアイドルだったろうか? ポップ歌手の悲しさで、今では語られることのないクリフ・リチャードだけど、僕は、今でもリック・ネルソンと並んで大好きだ。 バックのザ・シャドウズは歪みのない生のエレキギターのサウンドでクリフを盛り立てる。 Moveitから始まるライブは、往年の大ヒット、Lucky Lips,The Young One,Summer Holiday,Bachelor Boy,Congratulationsなどを散りばめたロックン・ロール・ショーを展開する。 たまに見ると、あの頃の匂いを感じられるお気に入りの一枚。 続いてみたのが【Jefferson Starship】。 カナダのヴァンクーバーで録画されたライブ。 デッドと並ぶサンフランシスコの人気バンドだが、残されている映像はデッドに比べてはるかに少ないと思うのだが、どうだろう? このディスクを購入した当時、ようやく出た!と言う感じで、期待感いっぱいに再生したものだ。 だが、期待しただけに失望感が大きかった。 大好きな、マーティ・ベイリン(バリン?)はすでにバンドを去っていて、ドライブ感のない演奏で、ロックバンドと言うよりはポップバンドとしか感じられず、一回再生しただけで、今日まで観ることがなかった。 やはり僕には、ジェファースンは、ヨーマとジャックのいるエアプレインが一番だったのだな。 アダムス一家のおばさんのようなメーキャップ過剰なグレイスはあんまり見たくないと思う。 爆音で聞いていると女房に怒られそうなので2曲再生したところで止めてしまった(苦笑)。