上川三山
『上川三山』をご存じだろか?上川の市街地のほぼ真北に位置する突角山そこから東方向一直線に摺鉢山、天幕山と標高1000m級の山が三つ等間隔に並んで鎮座するその総称が『上川三山』である作家の深田久弥が昭和三十年代に著した「日本百名山」登山者のバイブル的書籍で半世紀以上たった今も根強い人気を誇る事実、夏の大雪山系に入るとこの「名山ハンター」と呼ばれる登山者に遭遇することが多いまた、登山用品メーカーが発売したカラフルでお洒落な女性用登山ウェアが爆発的にヒットしそれに身を包んだ女性登山者が急増「山ガール」の出現である夏山登山の経験を積んでくると、おのずと冬山に憧れをもつものであるしかし、大雪山のように2000m級の冬山となると体力、経験、装備など、全ての条件を持ち合わせていてもおいそれと踏み込める世界ではないそこで、冬山経験が浅くても比較的容易に日帰りで挑戦することが可能な1000m以下の低山に多くの登山者の注目が集まる中でも『上川三山』は一つの町に1000m級の山が三つも揃っているうえに三山ともにアプローチが比較的容易で山頂からの眺望も良いため道内の登山者からは注目の的である三山と銘打っているからには、一山登れば残りの二山にも挑戦したいと願うのはこれ登山者の人情であるそういった登山者達が、上川町内で行動食を調達する或いは、下山後に「上川ラーメン」を食べ層雲峡温泉で温まってから帰る中には経済的に余裕があり層雲峡に連泊しながら三山を一気に制覇する人もいるかもしれないつまり『上川三山』の注目度が増せばおのずと町にお金が落ちるという仕組みである『上川三山』この名付け親が観光協会や商工会関係者だとすると上川商人の商魂恐るべし! である 豊原牧場の背後にそびえる「摺鉢山」 特徴的な山容が目を引く