≪卓上四季≫
「警官達が梯子などを支えに門が開かれるのを防いだが、群衆は激しい透析を始め、
門外の警官もステッキや洋傘で乱打され」-最近、隣国であった反日暴動ではない。
1905年、日露戦争の終結を「弱腰だ」と批判する東京での出来事である。
作家・吉村昭は「ポーツマスの旗」で「負傷者は千または二千人」と書いている。
主人公・小村寿太郎外相は政府全権として講和交渉にあたり、国内の強い批判を
押して「勝利のうちの講和」を獲得した。日本の近代政治・外交史上の成果として
評価は高い。
小村は米ハーバード大学に留学。日本の政治の在り方について極めて辛口の意見を
持っていた。司馬遼太郎は「坂の上の雲」で「日本のいわゆる正統なる物は私利私欲
のためにあつまった徒党である」という言葉を紹介している。
外国では人に政党の主義があり、家に政党の歴史がある。祖先は其の主義のために
血を流したーと。それから100年の日本。来週公示の衆議院選に向け、驚くほど
多数の党が離合集散しながら支持獲得に懸命だ。
都知事職を投げ出して作った新党をたった5日で解消した党首がいる。
「核兵器シミュレーションをやったらいい」など勇ましい。老舗政党も、近隣諸国が
目をむきそうな公約を得意げに掲げる党首をいただく。
苦渋の講和で名を残した小村の今日は命日。泉下で何を思うだろう。
2012.11.26 道新寄り
書かれてあるように私には政党に関する歴史もない。
父は民社だったり自民だったり。。。
子供心に (当時は自民)かな~?って。
選挙は20歳になってから 休んだ事はない。
今回も小さな1票が 世のためになるように ギリギリまで考えよう。