≪今日の卓上四季≫
諸国を巡る旅をしている修験者一行は、陸奥にたどり着き、安達太良山(福島県)の
麓に建つ茅屋に一夜の宿を請う。
そこは老女の独り暮らし。旅装を解いた一行を暖めるため、女は、「留守中、けして
寝室をのぞかないで」と念を押し、薪を取りに出かける。が、従者の一人が禁を破って
しまう。秘密の部屋にあったのはー。山と積まれたおびただしい数の亡骸だった。
謡曲「黒塚」。物語の基になった「安達ケ原の鬼女伝説」は、女は愛する者の病を
治すために生き肝を求めて、ついに人間の心を失ったとも伝える。
貸倉庫で、住宅床下で、あるいはドラム缶にコンクリート詰めにされ海中に。
隠されていた遺体が次々と見つかった尼崎市連続変死事件は、複雑な相関図の中心に
いた女性容疑者(64)が兵庫県警本部の留置場で死亡する事態に至った。
自殺という。
事件は、婚姻や養子縁組などを通じて家族や知人ととなった者同士が犯罪に手を染める
事で、互いの距離を確かめ合っていたかのようだ。そんな怪異な「親族・知人の構造」が、
なぜ、どのようにして築かれていったか。
真相を解明する手掛かりが、地下深くに埋め立てられてしまったような胸苦しさを
覚える。身柄を拘束している容疑者の生命を守り切れなかった兵庫警察の責任は、極めて
重い。さらに捜査に心血を注ぎ、現代の{黒塚」の闇を暴かなかれば。
2012.12.14 道新より
このニュースを聞いて 卑怯だと思った。
直接 手を下していないとはいえ・・・
自分の親兄弟を死に至らしめた人の気持ちはいかばかりかと・・・
主導者が居なくなって 真実は 本当に闇の中か~
最初のご遺体が見つかってから ワイドショウなどで
人物の相関図が報道されていたが 未だにハッキリしない。
お金のための犯罪
それにしても 恐ろしすぎる。