≪卓上四季≫
北魏の末というから、6世紀ごろの中国の話。楊逸(ヨウイツ)という名の若い地方長官
がいた。「民こそ大事」がモットーで、寝食を忘れて地元に尽くし、飢饉の際は
中央の判断を待たずに穀物を解放した。
以前は汚職がまん延していたが、彼の赴任後は、役人や軍人は弁当持参で働いた。
村人が気を使って、そっと宴席に招いても、異口同音に「いやいや、楊長官は千里を見通す
目をお持ちだから」と断ったという。
遠い所の出来事や人の心を感知できる「千里眼」といわれ。
「はるかかなたを見通したい」「見えない物を見たい」という欲求は望遠鏡や電波探知機
(レーダー)を生みだした。
遭難救助や天気予報などでも活躍するレーダーをこれほど発達させたのは、残念ながら
軍儒だろう。軍艦には用途ごとに各種搭載されているようだが、中国軍が自衛隊に浴びせたのは射撃照準用と聞けば、銃口をむけられたかのようで背筋が寒くなる。
電波の目で威嚇され(俗に言えば眼を付けられた)たからといって、こちらまでいきり立っては愚の骨頂。いかに冷静に外交ルートを通じて相手に非を認めさせ、再発防止を約束
させられるか。世界の目も注がれている。
科学の枠を集めても、機械の千里眼で心の奥までは見通せない。
疑心暗鬼を晴らすには、会って、握手し、目を見つめ、腹を割り、話し合う。それに勝る
手段があるだろうか。
2013.2.7. 道新より
昔にこんな地方長官がいたとは・・・
今は~中国にも日本にも こんな人がいれば・・・
問題は解決するかしら・・・?
連日報道されている 中国のスモック。
自国民だけでなく 周辺の他国民に対しても 迷惑をかけているのなら、
乗り越えてきた 日本が手を貸すべきじゃないかな。
命は自分で守らなきゃね。