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カテゴリ:経営よもやま話
よくガミガミ怒る人、自他ともに気が短いと認める人がいます。
これは性格的なもの、ということもありましょうが、それでは親や先祖の問題になり、手がうてません。 脳力開発的にいうなら、ここは、明確な戦略がないか、自分の戦略に自信がなくなると、「短気がおきる」と解しています。 これなら対策が出来ます。明快な戦略を確定し持つようにすれば良い訳ですから。 戦略という切り口から、「短気」を見ると、「年を取って短気になった」も、「若いうちは短気だったのに…」も、両方あり得るかなと思うのです。 戦略は打撃なり流れの方向ですから、始点と終点がある。つまり時間軸が存在している。 ですから、老い先が短くなると終点が見えるため、戦略は立てづらくなる。また逆に始点の付近では先が長すぎ、これまた見通しが立てられない。 ということで両者とも相当意識しないと戦略を欠いたり、曖昧だったりするため不安に陥り、短気の兆候を見せるのではないでしょうか。 (幼児に戦略を持てと言う方がどだい無理なのです。それを二つか三つの歳で習いごとをさせるケースがありますが、事の是非はともかく、これは親の戦略を果たすため、子どもが戦術として利用されている典型的な例と見て差し支えないと思います。これは横道) 経営者が、いらついて社員にガミガミ言っている光景を見て、「おお!この会社はすごく立派で好調なのだなあ」と思う人がいるでしょうか。 逆ですね。なぜなら、人が短気になり、怒るのは、自分(会社か家庭)が思い通りに行っていない時、すくなくとも当人以外はそう見ます。 それに、その小言の内容はまず百パーセント「戦術」に関すること、しかもそれは他人や組織を暗く、苦しくさせる内容なのです。おめでたい、嬉しいことで、がみがみ怒鳴りつける人は、まずいません。 こうした経営者は、おびただしい戦術の中から、会社を駄目にする戦術を選んで行使していることになります。 ですから、この経営者は口先だけでは、戦略は繁栄だ。会社をよくしよう、といっていても、実際行動は、潰すようにやっている。 思っていることではなく、実際行動で物事は変化していきますから、ちゃんとつぶれる方向へ企業は変化していく。当然です。 短気が短期的には、相手が奮い立ったったりすることで効果があるように見えても、実は戦略に歯逆らう、いわば「短気は損気」だ、ということが、理解されたと思います。 このあたりのことが、当たり前に分かって実行されているかというと、それがなかなか。というのはここまで見てきたとおりです。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
戦略という概念は、長期的なのです。短気と短期ではつとまりますまい。
(2007.04.11 08:21:15)
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