🟡 主体的に生きる人生は、「自分を信じて行動する」こと。
「自分を信じて行動する」――この言葉はありふれているようでいて、実は人生の核心を突いている。なぜなら、人が何かを始めるとき、最初に立ちはだかるのは外の障害ではなく、自分自身の内側にある「できるだろうか」という迷いだからである。
心理学では「自己効力感」と呼ばれる概念がある。これは「自分ならできる」と信じる感覚であり、行動の原動力となるものだとされている 。つまり、人は能力の有無だけで動くのではなく、「できると信じられるかどうか」で一歩を踏み出せるかが決まるのである。
イチローが小学生に向けて語った「自分が出来ると思ったことが必ずできるとは限らない。だけど、自分ができないと思ったら絶対にできない」という言葉は、この本質を鋭く言い表している。できると思うことは保証ではないが、できないと思うことは、もはや自ら可能性を閉ざす宣言に等しい。
私たちは往々にして、他人の評価や世間の常識を軸にして生きてしまう。しかしそれでは、どこまで行っても他人の人生の延長線上にいるにすぎない。主体的に生きるとは、自分の内側に一本の軸を持つことだ。その軸とは、特別な才能でも、揺るがぬ自信でもない。ただ「自分はこれをやる」と決める覚悟である。
もちろん、その軸は最初から太いものではない。むしろ頼りなく、折れやすい。だが、小さな行動を重ねることで、その軸は少しずつ太くなっていく。行動が自信を生み、自信がさらに行動を呼ぶ。この循環こそが、人を前に進ませる。
考えてばかりで動かない人生と、不完全でも動く人生。どちらが自分を生かすかは明らかだろう。迷いは消えない。だが、迷いながらでも動くことはできる。
結局のところ、「自分を信じる」とは、完璧な自信を持つことではない。不安を抱えたままでも一歩を踏み出す、その選択を自分に許すことだ。そして、その積み重ねの先にこそ、ほんとうの意味での「主体的に生きる人生」が立ち上がってくるのだ。
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#自己肯定感
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最終更新日
2026/05/11 09:41:49 AM
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