登山と一口で言ってもいろいろな登山があります。
ソロで登る登山と、パーティを組んでみんなと一緒に登る登山。ソロで登るのは侘しいと思えば、山開きの日に登れば多くの人が登るので単独で登る感覚が薄れます。パーティを組んで登る場合のペース配分は皆に合わせて登ることになります。歩く速度も含めてペース配分は皆に合わせるので引きづられて歩く感覚もあります。単独行ならばいい景色が有れば自由に休憩しながら眺められますが集団行動では望むべくもありません。その代わりにランチタイムは和気藹々でみんなと楽しい時間となります。ソロとパーティ、それぞれに一長一短があります。
最近は熊対策としても単独で出くわしたら怖いので皆でパーティを組んで登った方が安心できる気がします。又、全身運動として登山は運動量が多くて身体がリセットされる感覚があります。糖尿病の運動療法の一環としても取り入れていきたいと思っています。今、懸念が有るのは、皆んなと登る前に2ヶ月に5回ほど自主登山して事前準備していたものの、集団登山に参加後にバテバテになるので昔ほどの体力が無くなったのかと、、、
そうした体力の衰えを感じることも、登山を通して自分の現在地を知る大切な機会かもしれません。確かに若い頃のように無理がきかなくなったと感じる場面は増えましたが、それは決してネガティブなことではなく、今の自分に合った登山のスタイルを見つけるヒントにもなります。無理をして付いていくことよりも、自分のペースを大切にし、周囲と協調しながらも適度に自己管理をする。そうした登山スタイルこそ、長く楽しむための鍵になるのではないかとも思うところです。
それに、バテたと感じるのも最初のうちだけで、続けることで徐々に身体も慣れてくるものです。登山は全身を使う有酸素運動であり、下半身の筋力強化はもちろん、心肺機能の向上にもつながります。加えて、自然の中で過ごす時間は精神面にも良い効果を与えてくれます。人工的な空間では得られない、山の空気や風、木々のざわめき、鳥のさえずり…。そうしたものに包まれて歩くと、心の疲れまで洗い流されるような気がします。
糖尿病の療養としての運動も、継続こそが何より大切。登山ならば“運動しなきゃ”という義務感よりも“山へ行きたい”という楽しみに変換できる点が素晴らしいところです。何より、同じ趣味を持つ仲間と登ることで、共に励まし合い、情報交換もでき、良い意味での“つながり”が生まれます。それが継続の力にもなっていくのでしょう。
今後は、体力の限界を試すような登山ではなく、体調に応じた無理のないプランを組み、自分にとっての“心地よい負荷”を探っていきたいと思うところです。頂上に立つことのみが目的ではなく、登る過程そのものが喜びとなる登山。歳を重ねたからこそ味わえる、その深い楽しみに魅せられながら、これからも山とつながっていきたいものです。
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最終更新日
2025/07/09 12:00:15 AM
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