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テーマ:大人の勉強(26)
カテゴリ:雑学ノート
昨日の源氏物語講座は、「玉鬘」でした。
どうしても午後2時というのは、眠くなる魔の時間のようです。昨日も眠くならないようにお昼を食べる時間をいつもよりも1時間も早くしたというのに、やっぱり出だしがうつうつしてしまいました。 玉鬘の巻はとても長いので、3つに分けてのお話でした。 乳母の夫が亡くなった後、筑紫の国から都に舞い戻るまで。 玉鬘は、先週のお話の近江君の腹違いの姉妹になるのだけれど、まるで対照的な存在としてえがかれてるのだそうです。 玉鬘は、その美貌ゆえに、熱心な求婚者達が多く、中でも土地の有力者である肥後の豪族大夫監の強引な求婚に困り果て、乳母やその長男、妹達と共に京にこっそり舞い戻ることにしたのです。 このあたりは、竹物語が下地にあるのだというお話でした。たくさんの求婚者がいて、無理難題をいって、その人達から逃げるというあたり。これって外国のお姫さまのおとぎお話にも確かあったように思うわ。「眠り姫」なんかがそうだったのではなかったかしら? 「さすらいの女君」貴種流離譚(きしゅりゅういりたん)という「高貴な生まれの、弱く、力ない人間が、遠い地をさすらう苦悩を経験する。という話でもあるとの事。 先生の師事された折口信夫先生の考え方らしいです またどうやったら自分の母(夕顔)に会えるか、考えもつかなかったので、神頼み、長谷観音信仰で長谷寺に行って夕顔の女房だった右近にそこで偶然会うことができた。 長谷寺っていうとパっと思い浮かぶのは、鎌倉でしたが、この時代の京都のそばなわけで奈良は桜井市にある長谷寺だそうです。 そして、この右近が玉鬘にあった時はなんと源氏に仕えてたそうです。そして、結局源氏は、玉鬘の本当の父親(昔の頭中将でもうその時には、内大臣になってる)には、告げずに養女にする。だけど、源氏は養女にしながらも、父親目線というよりかは男性目線で彼女を見ていたらしい。ちょっとそれって・・・ 最後に、源氏が蛍を放って蛍の光りに彼女の姿が映し出されて彼女を思う宮達が垣間見する場面を話されて終わりました。 ちょうど、蛍の季節でもあるのでとの事でした。風流ですね。流石、古典の先生です。 源氏物語の女性たち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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