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テーマ:大人の勉強(26)
カテゴリ:雑学ノート
昨日は、源氏物語講座最終回でした。私は、昨年秋から受講しましたが、平成17年からずっと春、秋と行われてた講座だそうです。それも、今回が最後とのこと。
だからか、私も今回は、まるで眠くならないで、最初から最後までしっかり聞く事ができました。 秋好中宮、表題にも読み仮名をかきましたが、あき このみ ではなくて正しくは、あき このむ のちゅうぐうと読むのだそうです。 と言っても私は、知りませんでした。梅壺女御(うめつぼのにょうご)の名は知ってはいたのですけどね。 さて、秋好中宮は、六條御息所の娘。六條御息所は夫の(桐壺帝の東宮)の残した財産を引き継いだので優雅に暮らしていた。 秋好中宮は、12歳で斎宮に選ばれて伊勢に行くのですが、その時に会った朱雀帝は、彼女のあまりの美しさに恋をしてしまうのだそうです。でも、流石に神様のお嫁さんとなるわけで彼女を諦めなくてはいけなかったのですよね。 そのあたりを表す文に いと ゆゆしきまでー 縁起が悪いほどに美しくて みえ給ふを、帝、御心動きて、別れの御櫛たてまつり給ふ程、いとあはれにて、しほたれさせ給ひぬ 帝ががっかりしてしまったという事なのですね。で、ここの櫛という言葉に触れられて、「櫛というのは、別れに通じる言葉なので、昔から櫛を誰かに贈ることは縁起が悪いと言われてきた。それが、最近では、櫛、くし、苦しい、死ぬに通じるから演技が悪いと変ってきてしまってる。が、本来は、そうではなくて、別れに通じるものだからなのだ」とおっしゃっていらした。そうなんだ~。 結局彼女は、帝が朱雀帝から冷泉帝に変って斎宮も変るため、お役目も終わって都に戻ってくるのだけれど、その時には、母の六條御息所が病床に伏せてて源氏に後見役をお願いして亡くなる。 そのお願いする時に、彼女はちゃんと源氏に釘を刺すのね。「言い寄ったりしないで、ちゃんと人並みに世話をしていって欲しい」と言うように。 前斎宮は綺麗なので、未だに朱雀帝も思いを寄せてたし、父親代わりに世話をしようと思ってる源氏も 言い寄りたくなってしまうけど、理性で押さえてるのね。 それで、結局引き取って冷泉帝のところに入内させる事にするの。 彼女は、絵心があって、それが、同じように絵が一番好きだった冷泉帝に気に入られて、中宮にまでなるわけなんですね。(絵合の巻) 秋好中宮と言われるゆえんは、あなたは春と秋のどちらがお好きか」と尋ねた際「母御息所の亡くなった秋に惹かれる」と答えた事に由来するのだそうです。(薄雲) この当時は、春と秋が好まれてたようです。でも、当時だけでなくて、私も春の花と秋の紅葉が好きですけどね。ただ、先生もおっしゃったように、最近の気候変化で日本の春も秋も短くなったように感じられるのが、残念ですわ。 2時間の講義を上手くまとめられませんが、まるで知らなかった秋好中宮について、少し知る事が出来てよかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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