カテゴリ:ハワイの話
さてさて、カラカウア王はたいそう朝が弱かったらしく、朝起こす係りがいつも大変な思いをして起こしていたそうです。
…たしかに王様起こすのに…怒鳴ったり叩いたり、布団めくったりはできないですもん(苦笑)。 相当に大変だったんでしょうね。何より、王様を起こす専属の係がいたってことが、すごいですよね。各国の王様もそうだったのかな? でも、王様は寝坊しても大丈夫なのです。わたし達のように、ラッシュの電車に乗ることもないんですもの!ドアを開け、隣の執務室でお仕事をしていました。 ←寝室の隣が執務室だなんて…ホントうらやましい… ライブラリーと呼ばれていた執務室中央には大きな執務机が置かれています。 王様は相当な読書家であったらしく、ご自身でも「ハワイの神話と伝説」という本を書いたそうです。 机上には諸外国の大統領や国王との間で交わされた書簡の写し、ウェブスター社初版の辞書、世界地図やインク壷なども置かれていました。ハワイ語や英語だけでなく、数か国語に通じていたという記録もあり(諸外国の大統領や国王へそれぞれの言語で手紙を書いていたそうです)、本当に頭の良い王様だったようです。 またこの部屋には当時の最先端といえる文明の利器・電灯や電話がいち早くとり入れられました。世界旅行の途中に立寄ったパリの万国博覧会で、エジソン発明による電球の展示に出会ったカラカウア王は、イオラニ宮殿を世界に先駆けて電気で明るく照らしたんです。 (日本はその翌年に、皇居?を世界2番目に電気で照らしたそうです。日本もなかなかやりますね) ちなみに電話は王様の妹君からのプレゼントだったそうですが、問題もあったそうです。 そう、電話は1つしかなかったので、誰とも話せなかったんですって(笑)! もちろんその後電話は買い足され、宮殿内で使用されていたとのことです。 余談ですが、宮殿の外(すぐ側です)には素晴らしいバニアンの木があります。樹齢120年くらいなんだそうですよ。うーん、それが本当ならハワイ王朝の末期くらい…。 この大きな木は、激動の歴史をただ黙って見ていたのですね~。 ←何か、威厳すら感じる大木です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月23日 12時43分30秒
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