カテゴリ:ハワイの話
アメリカ唯一の宮殿、イオラニ宮殿ですが、内部へはツアーでなくては入れません。
外観はもちろんいつでも見れるのですけどね。 さて、そのツアー。日本語ツアーも、火曜日から土曜日までの期間1日1回行っています(要予約)。 以前は12:30からだったそうなのですが、わたしが行ったときは11:30からに時間が変更になっていました。所要時間は約90分ですが、時間も忘れるほど内容は濃かったですよ。 英語のツアーは、どうやらガイドではなく音声を持って歩くタイプみたい(そんな団体を館内で見かけたので…)。なので、英語が大丈夫なら、そちらのツアーを利用しても良いかもしれませんね。 さて、この宮殿。 床の損傷を防ぐために、靴に布製のカバーを付けなくてはなりません(ついでに床もキレイになるそうで、「保護もできて掃除もできて、一石二鳥なのよ!」とガイドさんは嬉しそうに言っていました)。 最初にオリエンテーションを行い、ガイドさんに付いて歩いていきます。宮殿内では写真撮影は全面禁止。メモを取ることも禁じられています。 (今回の写真は、宮殿内のミュージアムショップで購入した絵はがきの写真ですのでご安心を) 宮殿に入ると大広間がありました。エッチングの施された玄関ドアから中の大広間に入ると、目前に木目の美しいハワイ原産の木コア材でできた大階段が二階へと続いています。両側の高い壁にはカメハメハ大王をはじめとする歴代の王や王妃達の肖像画が掛けられていました。 ホントなかなか立派な感じで、威厳に満ちあふれていますよね。 下の写真は、その肖像画の一部です。 青の間とも呼ばれた小さな応接間は、リリウオカラニ女王好みのロココ復古調の家具がそろえられていたそうです。 このお部屋は、ハワイ王国の最後の時、リリウオカラニ女王が王位を退く決断を下したという、歴史的にたいへん重要な部屋なんだそうですが…どんな想いで、女王は決断を下したのでしょうね。 ←全てのお部屋はイメージカラーで統一されています そして正餐室。ここでは国内外から様々な賓客が招待され、長い時間をかけフルコースの美味しい料理を楽しんだそうです。 コースもメニューから選べ、なんとデザートにアイスクリームまであったそうです。 !!当時のハワイでアイスクリームですよ!! お客さまが来られる数週間前から船をだし、氷を買いに海外まで行ったと言うから驚きですよね。 アイスクリームに対して、この本気さ。すごいです。 ←なかなかゴージャスな食事会になりそう… フランス製の食器や銀器、ボヘミアングラスと呼ばれるチェコ製のクリスタルグラスに注がれる豊富なワインなど、一流の客に相応しいもてなしを心掛けたカラカウア王は、上座ではなく、一番話しやすいテーブルの中央に自分の椅子を置き、世界の情報収集を行っていたそう。 ホント気さくでフレンドリーで、何より勤勉な王様だったのですね。 さらに部屋のすぐ外には配膳室と、階下の厨房から料理を運ぶ手動式のエレベーター(!)、また当時画期的だった水洗トイレ(!!)が設置されているんですよ。 ホント、王様の頭の柔らかさと好奇心旺盛さ、そして新しい物好きには脱帽です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月22日 20時14分20秒
[ハワイの話] カテゴリの最新記事
|