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2007.11.19
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カテゴリ:彩の国 石仏閑話
 明王のなかでは、唯一の温顔で、孔雀に乗るのが孔雀明王。役小角は、この明王を念ずることで、空中を飛翔したと伝え説かれる。

 孔雀はインドの国鳥。雑食性だが、毒蛇や毒虫、毒草を食って甘露に変える霊鳥とされる。これを神格化した孔雀明王は、一切諸毒や、貪欲・瞋恚・愚痴という心の三毒も除く。とくに密教では、孔雀は救邪苦(くじゃく)に通じる、として重んじられる。また、息災や祈雨・止雨の尊格ともされる。

 通常、一面四手で、孔雀の尾羽根、蓮華、吉祥果(きっしょうか)、倶縁果(ぐえんか)を持つ。武具を持たない点でも異色の明王だ。

 吉祥果はザクロに比定される魔除け・無病息災の果実。鬼子母神の持物としてもよく知られる。倶縁果は、ユズまたはボケ、レモンの一種などと諸説ある。吉祥果も倶縁果も、インド特産の果実、または架空の仙果だろう。倶縁果は、煩悩や悪行調伏の象徴とされる。

 写真は飯能市山手町・観音寺境内にある孔雀明王像。孔雀の尾が光背のようにデザインされ美しい。建立年は不詳だが、彫りが丁寧で表情も良く、大きな石碑だ。

 各種の動物に騎乗する姿の仏像は、意外に多い。だが、その動物の背に直接乗るわけではない。蓮華座を乗せ、その上に座すのが基本。石仏では、この蓮華座を省略するものも見うけられる。







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最終更新日  2007.11.21 18:40:50
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