フリーターとプロとの境目。
業務終了後、人力屋創業当時のメンバーであり友人のスタジオミニー小串氏とささやかな新年会。現在は独立して福岡市南区で写真スタジオを営む彼だが、2月以降の3ヶ月ほどは予約仕事殺到で、休む暇なしの状態だという。それは何故か?実は彼のスタジオが得意としている分野の一つがプロフィール写真撮影で、毎年この時期になると航空会社のキャビンアテンダント(客室乗務員)を目指す方が大挙して押し寄せるらしい。特に宣伝広告をやっているわけではなく、皆過去に来店されたOBや友人からの紹介・口コミだ。九州中はもとより、中には東京や北海道からわざわざ来店される方までいらっしゃるという。昨年10月にリニューアルした人力屋HPのデザインや神谷のプロフィール写真も彼の手による作品だ。思えば彼と出会ったのは、今から13年前の会社を退職して間もない時期。二人とも前の会社を去ったばかりで、とりあえず日雇い派遣の肉体労働をやっていた。何度か同じ現場に入るうちに話すようになり、意気投合。彼の前職は何とメイクアップアーティスト・スクールの講師であった。そんな手に職を持つ人間が何故わざわざ肉体労働をしているのか信じられなかった。自分は大学卒業後、サラリーマンの経験しかなく、会社組織に属さないことを選択した以上、とりあえず目先の生計を維持するにはフリーター位しか選択肢がなかった。ただ、漠然としたものではあっても現在の「人力屋」の構想があったからこそ、根なし草のような派遣職の世界から脱け出すことができたのだと思う。もしそういった核となるものを見出すことがなければ今頃まさに派遣切りの現実に直面していたかもしれない。自分も何度も経験したので実感があるが、派遣職には必ず雇用期間が区切られており、あわよくば継続雇用も可能になるという性格のもの。現在置かれている状況はかりそめのもので未来永劫続くことはあり得ず、どこかで必ず契約打ち切りのXデーがやってくる。それは雇用している企業や政治の責任では決してなく、自己責任の範ちゅうの問題だと思う。連日の過剰なマスコミ報道には疑問を抱かざるを得ない。雇用が継続されている間に、正社員登用に向けて準備するなり、それが叶わぬのなら独立自営の道を目指して起業するしかない。何か一つのことだけに特化して専門分野を極めれば、1フリーターから一転プロフェッショナルに。その目安は「一芸8年商売10年」か。ご支援クリックいつもありがとうございます!→人気blogランキング<起業・独立部門>クリックしていただくと、一票投票されるシステムになってます。ただいま25位に。