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毎日「猛暑日」「猛暑日」ってラジオで言ってるから、もう「猛暑日」という言葉は、普通の日本語として定着しちゃったんだろうけど、「猛暑日」という言葉は今年から最高気温が35度を超える日のことをそう呼ぶようになったのだそうだ。
その日の最高気温が25度を越える日が「夏日」、30度を越える日が「真夏日」ってのは前から在って、その上の段階を新たに設定したわけだ。 ってことは「猛暑日」という、新しい日本語を作ったんわけなんだよね。 こういう言葉って、どうやって決めるんだろうって思った。 気象庁の誰かが、広辞苑でも繰って適当に決めたのだろうか? 「夏」も「真夏」も大和言葉なのに「猛暑」は漢語だよね。 大和言葉で何か良い言葉はなかったのだろうかと思ってしまったよ(^_^;) 僕なんかには、何にも思いつかないけど、公募にしたり、日本語の複数の専門家チームで考えるようなことはしたのだろうか…? そんな手順を踏んでたら、もう少し良い言葉が出たのではないかと思った。 なんせ、新しい日本語を作るんだから、時間がかかっても、沢山の人の知恵を借りて慎重に選んでほしかったと思う。 何でこんな事を言い出したかって言うとね、新幹線「のぞみ」のネーミングのいきさつを聞いたからなんよ。 阿川佐和子さんが「いいとも」のテレフォンショッキングに出たときに、タモリさんが阿川さんに ”「のぞみ」の名付け親は阿川さんらしいけど、どういういきさつで、そうなったんですか?”って質問をしたんよね。 そのときの阿川さんのお話が面白かったので要約するとね JR東海が「こだま」「ひかり」より速い新幹線の特急の名称を決めるにあたって、一般に公募をしたのだそうだ。 その、審査員の一人として阿川さんも呼ばれたんだそうだ。 で、阿川佐和子さんが、その審査会に出かける前に、父親の阿川弘之さんが佐和子さんに ”「こだま」も「ひかり」も大和言葉だからな!そのことだけな肝に銘じておけ!”と言ったんだって。 佐和子さんは、”はいはい”と軽く聞き流して審査会に出かけたらしい。 でね、その審査会で「きぼう」というのが、決まったのだそうだ。 佐和子さんは、帰り際に、お父さんの話を、ふっと思い出して ”「きぼう」は大和言葉にすると「のぞみ」ですよね”と一言だけ言って審査会を後にしたのだそうだ。 それから数日してJR東海から佐和子さんへ電話があり ”新しい新幹線の特急の名称は、阿川さんの提案された「のぞみ」に決定しました”と連絡があったのだそうだ。 なんか、この話、感動しちゃったんよね! お父さんの阿川弘之さんは偉いと思うし、お父さんの話をちゃんと聞いてた阿川佐和子さんも偉いと思った。 この「のぞみ」という名称は、いわば阿川親子の合作って言えるかも知れないよね(^^) こんな素敵な人たちが関わってたら「猛暑日」も、なんか良い言葉になってたかも知れないなぁ、なんて思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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