テーマ:ライフスタイル(299)
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楽しい出会いと交わりの余韻に土曜日は朝方まで起きていた。
さすがに昨日は教会の礼拝で眠り込んでしまった。 帰りに本屋に寄った。 ボクは本が好きだけど、けっして読書家ではない。 とにかく本を手にとって見るのが最高に好きなのだ。 本の装丁、デザインはもとより作家の新作をチェックしたり いろんな雑誌を開いてみたり…。 雑誌「アコースティック・ギター」はヤイリギター特集だったので少し気になった。 それと浅田次郎の「鉄道員・ぽっぽや」をながやす巧が漫画化した文庫本が気になった。 これは内容がどうしたということではなく、ながやす巧の絵のチカラ、画力が気になったのだ。 色んな雑誌が出ているけれど、それぞれ果してどれ位の需要があるものなのだろうか…。 10年前に別冊宝島で大人の音楽マガジン「TUNES」が 創刊された。 第一号の特集は「ニール・ヤング」だった。 ニールをあらゆる角度から考察した100頁におよぶ大特集にかなりチカラの入った雑誌になっていた。 そのなかで興味深いページがあった。 エンケン(遠藤賢司)さんが個人的に解釈した意訳が掲載して あったのだ。 それもボクの大好きな、あの名曲中の名曲「HELPLESS」ヘルプレスである。 「ヘルプレス」 あ~あ~どうしたらいいんだろう こんなに悲しい夜なのさ まぶしくもないのに目を細めたら 雲間に流れるお月さま 頬づえひとつ溜め息が 死にたいなんて気休めがほろり あ~それでもね~と口笛吹けば きっと明日もあさっても あ~あ~悲しいよ 誰でもいいから少しだけ あ~あ~悲しいよ あのね~あのね~僕はね ボクは英語が解らないけれどなんとエンケンさんらしい解釈 なのだろうと感じる。 ニール・ヤングもエンケンさんもライフ感が似ているように 思えてならない。 どちらもストレートでとても正直に生きているように感じる。 それは作品にもはっきりと読み取れたりする。 だからHELPLESS…無力な…この曲も本当にこんな風に ニールが歌っているように聞こえる。 エンケンさんがこの意訳にこんなコメントを書いている。 「…B・ディランの初期の名作の数々は、僕が自分の言葉と 音で弾き語りをし始める勇気を…そうしてN・ヤングは 昔にも増して今もなお、このたったの今を生きる勇気を…」 ボクは嬉しい時にウレシイ、楽しいときにタノシイ、悲しい ときにはカナシイ、寂しいときにサビシイと言える人でありたいと思うのだ。 だから無力なときは「無力なんだ」とはっきりと言える勇気を持ちたいと願うのだ。 人間は生きるために生きるのだと思う。 与えられた「たったの今」を精一杯生きるだけなんだ。 何度、時を戻せたらと思ったことか。 いまでもボクは自分の人生は10年遅れていると感じる。 でも否定的な考えは持たないようにしている。 考えたからどうなることでもないからだ。 ようするに時に関して人間は「無力」なのだ。 明日はきっと楽しいに違いない。 そう思い期待しないとつまらないものね。 思いを預けてゆく生き方…それがボクのヘルプレスな生き方 なのだと定義してみるのだ。 しかし、その雑誌「TUNES」は第一号出たあと出版され ていないのだ。 まさかあれっきりで廃刊になった訳でもないだろうに…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年11月16日 02時47分59秒
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