絵本ノート － 1日1冊お気に入りの絵本

けしつぶクッキーとアンドルーシク

作: マージェリー・クラーク

絵: モードとミスカ・ピーターシャム

訳: 渡辺 しげお

ペンギン社

アンドルーシクは、赤ちゃんのとき、古い国から新しい国へやってきました

その後、カチューシカおばさんもやってきました

おばさんは、その時にがちょうの羽で作った羽根布団と、ショール、けしつぶ５ポンドを持ってきました

羽根布団はアンドルーシクが昼寝をするため、けしつぶはアンドルーシクにクッキーを焼いた時にふりかけるために持ってきたのでした

ある土曜の朝、おばさんはクッキーを焼いて、テーブルの上で冷まし、その間に市場にいこうと思いました

そこで、アンドルーシクに、クッキーの見張りを頼みます

返事だけはよいものの、見張りをしないアンドルーシク

それどころか、羽根布団の上で跳んだり跳ねたり

そこへ大きながちょうがやってきて、布団の羽を返せと暴れます

困ったアンドルーシクは、けしつぶクッキーを1つあげるからやめてほしいと言います

ところが、1つだけのはずが、がちょうはクッキーを全部食べてしまいました

最後の1枚を食べ終わった時、カチューシカおばさんが、市場から帰ってきました

おばさんが、がちょうを捕まえようとすると、クッキーをお腹いっぱい食べたがちょうのお腹が破裂してしまったということです

こわっ！

さらに最後がシュールです

部屋中に羽が飛び散ったから、もう１枚、羽根布団ができますよ、というんです

そんなぁ、がちょうが爆発したというのに

この本の作者は、マージェリー・クラーク

1人の人と思うでしょう

でも、違うんです

メアリー.E.クラークとマージェリー.C.クィグリーの２人で作ったおはなしなのです

知ってしまえば、2人の名前を合体させた、わかりやすいペンネームですね

2人は、かつて図書館員として子どもたちにストーリテリングをしていました

その時の経験がこの本の創作に生かされたようです

ピーターシャム夫妻の絵がとてもかわいらしいです

版画のように見えます

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