362582 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

夢の先々(ゆめのさきざき)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2023.12.06
XML
カテゴリ:これは大事
FB、Chihiro Sato-Schuh さんの書き込み

1917年、第一次世界大戦の最中に、ポルトガルの田舎で3人の子供が聖母マリアのメッセージを受け取るというできごとがあった。これが有名なファティマの予言というのだけれど、この予言については、おかしなことがたくさんある。

この予言では、ロシアが回心しなければ、世界が地獄になるというようなことを言っていて、ロシアの奉献なるものが必要だと言っている。それで、ローマ・カトリック教会では、ロシアを聖母マリアに奉献する儀式というのを行なったのだそうだ。

当時は、ロシアでは共産革命が起こっている最中だった。ポルトガルの子供が聖母マリアの予言を受け取ったのが、7月13日のことで、10月にはロシアで共産主義革命が成立し、世界初の共産主義国家ができた。だから、ロシアが回心しなければ、というのは、宗教を否定する共産国家のことを言っているように思える。しかし、だからロシアを聖母マリアに奉献するとは、いったい何のことなのだろう? 意味がはっきりしないし、そもそもそれでは何の解決にもならないように思える。

ところで、1957年にメキシコのフエンテス神父という人が、予言を受け取った子供の一人であるルシアを、ポルトガルの修道院に訪ねて、インタビューしている内容を、講演会で公表している。そこでは、警告が聞き入れられず、聖職者たちが堕落したままなので、聖母が悲しんでいるということを言っていて、彼らが回心しないならば、ロシアが神の懲罰を行う神の道具になるだろうということを言っている。予言を伝えたのにも関わらず、誰もそれを気にかけず、改めようとしなかった、というのだ。

話がまるで逆になっている。ここでは、回心するべきなのはローマ・カトリックの司祭たちであり、共産主義者のロシアではない。そしてロシアは、神に代わって、悪魔に誘惑された人々に罰を与えることになる、と言っているのだ。

聖職者たちが堕落しているという話など、当時の人には何のことだかわからなかったのかもしれない。それよりロシアが回心すべきだという話の方がわかりやすい。しかし、バチカンは何のことだかよくわかっていたはずだ。実際、この予言については、バチカンは明らかに弾圧しようとしていた。この予言の正当性を長いこと認めていなかったし、公表したときには、ルシアが受け取った内容とは違っていて、それについてルシアは訴えを起こしたりしたこともあったそうだ。

1917年に聖母マリアが子供たちの前に現れたとき、毎月13日に同じ場所に来るようにと言ったのだそうで、それで子供たちは、毎月13日に同じ場所に来て、聖母マリアからのメッセージを受け取っていた。このことは新聞でも報道され、そこに集まってくる人々の数はどんどん増えていった。3つの予言が伝えられた7月13日には、5000人もの人々が集まっていたそうだ。ところが、この3つの予言を受け取ったあとで、8月13日には一万人以上もの人々が集まっていたのに、子供たちは監禁されていて、その場に来ることができなかった。しかし、空に不思議な光が現れたりといったことが起こったのだそうだ。

子供たちを監禁したのは、地元の行政の人だったというのだけれど、聖職者の堕落がテーマになっていたのだとすれば、おそらくは話を聞きつけたバチカンから手がまわったのだろう。そして、バチカンが予言を認めて、内容を公表したときは、聖職者の堕落という話は消えていて、ロシアが回心するべきだという話に変わっていたのだ。

カトリック教会で、幼児性愛のスキャンダルが絶えないのは、今に始まったことでもない。14世紀のイタリアで書かれた「デカメロン」にも、司祭や修道僧たちが、十代の見習い僧たちに手を出すような話でいっぱいだ。しかし、この頃表に出てきたのは、そんな破戒僧の話ではなく、バチカンが組織的に幼児売買を行なってきたということなのだ。この数年で、カトリックの孤児院が孤児たちを売買していたとか、カトリック系の学校の地下が闇組織の地下通路に繋がっていたとか、そういう情報が、ネットを通じてボロボロと表に出てくるようになった。バチカン内部から、現法王が幼児性愛を支援しているという告発があったりもした。

もともとローマ・カトリック教会は、キリスト教をローマ帝国の支配に利用するために作られた組織のようなものなので、植民地支配とはつねに繋がりを持ってきた。世界中に宣教師を送っていたイエズス会は、武器と奴隷の取引をしていたことも知られている。土地の領主に鉄砲を売って、奴隷で支払わせていたのだ。

1917年、第一次世界大戦の最中に、ポルトガルの田舎の子供たちの前に、これからの世界に恐ろしいことが起こるというような予言が伝えられたのは、何故なのだろう? 第一次世界大戦の頃から、植民地主義的な支配は、ますます悪魔的になっていく。石油の独占で財を成したアメリカの財閥は、化学製薬を始めて、生物兵器や化学兵器を製造し、密かに使い始めた。その最中に、ロシア帝国は崩壊し、共産国家が生まれるのだけれど、これはロシアを支配するために、アメリカから送られた工作員たちがしかけたものだった。大衆操作で政権を交替させる手法は、この頃から使われていたのだ。これは、人工的な心理操作によって、人の判断力を狂わせてしまうために、人々が異常な残虐さを示したりする。こうしたことは、まさに悪魔的な所業だと言える。

予言の中で、第一次世界大戦は直に終わるけれど、人々が改心しないならば、次の大戦が起き、それはさらにもっと残虐な戦争になるということを言っている。まさにその通りのことが起きたわけだ。ローマ帝国の流れを組むイギリス王室を中心とする植民地主義者たちは、再びロシアを崩壊させようとして、ドイツと日本を軍国主義化させて、両側から攻撃させた。この頃、ロシアが第二次世界大戦の機密文書を公開したために、表に出てきたのだけれど、第二次世界大戦は、まさしくロシアを崩壊させるために起こされた戦争だったのだ。そのためにドイツと日本を軍国主義化させていたのは、表向きソ連と連合していたイギリスとアメリカだった。そうしたことを証拠づける資料を、ロシアは外交的な理由から機密扱いにしていた。

ロシアが標的にされたのは、植民地支配できない国だったからなのだろう。共産革命を起こされて、帝国を滅ぼされてしまったけれど、第二次世界大戦の前には、もう産業化が進んで、抵抗できる態勢になっていた。大衆心理操作で軍国主義化されたドイツに、当時最高の技術の武器を投入して、ソ連を攻撃させたため、レニングラードが包囲され、モスクワで市街戦が起こるところまで行ったけれど、これ以上ないような犠牲を払いつつも、ソ連はドイツ軍を押し返して、しまいにはベルリンを陥落させ、第二次世界大戦を終わらせてしまった。その意味では、ロシアが神の代わりに悪魔に誘惑された人々に懲罰を加える、というのは、すでにそのときにも起こっていたと言える。ソ連はドイツを破って、ナチの戦争犯罪者たちを断罪しようとしたけれど、しかし連合国がうまく彼らを南米やカナダに逃がしていた。

ルシアがフエンテス神父に、人々が予言を気にかけなかったので、聖母が悲しんでいる、というメッセージを伝えたのは、第二次世界大戦も終わって、戦後の復興もほぼ終わった1957年のことだ。戦後、ソ連と中国を含む戦勝国が主導する形で、戦争のない世界を作るはずだったのに、戦勝国のうちイギリスとアメリカは、ソ連と中国を仮想敵国として軍備を増強する方向に変えた。それによって、冷戦下の軍備競争が起こっていた頃のことだ。1917年に伝えられた警告が、完全に無にされた状況だった。

そこで、改心しないならば、ロシアが神の懲罰を与える役を演じることになる、と言っているのだ。このインタビューがあったのは、1957年12月のことで、ソ連が世界初の人工衛星を打ち上げて、アメリカは宇宙開発でソ連に先を越されたことを知り、国中大ショックを受けたスプートニク・ショックがあった直後のことだ。

東西冷戦は、共産国から自由経済の西側諸国を守るためだというのが表向きの理由だったけれど、実はソ連に植民地支配を邪魔されないようにするためだったようだ。戦後、アメリカは覇権主義という形で植民地支配を進めようとしていたけれど、朝鮮半島でもベトナムでも、ソ連がそれを阻止するべく支援していたのだ。軍国主義化したドイツと日本にひどい犠牲を払わせられたソ連は、軍国主義と戦い、公正で平和的な国際関係を作ろうとしていた。アフリカやアジアの国々の解放支援を行なったりもしていた。世界を覇権主義で植民地支配しようとしていたアメリカ、イギリス、フランスにとって、ソ連は邪魔な存在だった。その頃、軍事技術ではすでにソ連の方が優っていることを見せつけたのが、1957年のスプートニク・ショックだった。

しかし、アメリカはソ連に軍備競争をしかけて、ソ連を経済的に崩壊させることに成功した。それが1991年のソ連崩壊で、ソ連の介入を恐れる必要がなくなったアメリカは、まさにやりたい放題だった。イラク、イラン、リビア、シリア、ユーゴスラビアと、マッチポンプで戦争をしかけて、邪魔になる国をボロボロに破壊し、世界中を思い通りに支配し始めたのだ。それが、2000年にプーチンが大統領になり、政治腐敗を一掃して経済を建て直し始めると、ロシア経済はたちまち復活し、軍事的にもアメリカに優るようになった。それで今度はウクライナを軍国主義化させて、ロシアを攻撃させたのだ。

ロシアは熊と同じで、基本的に平和を愛し、よほどのことがなければ、攻撃したりはしない。けれど、真剣に危機を感じるところまで追い詰められると、もはや誰にも抑えられないような力で戦い始める。このことは、100年も前から言われていたことだった。最初から勝ち目がないのはわかっていたのに、どうしてウクライナにロシアが本気になるまでけしかけさせたのかわからない。しかし、それはまさにポルトガルの子供たちが100年前に受け取った予言のままのようだ。改心しないならば、ロシアが神の懲罰を与える道具になる。そして世界は平和になるだろう、と。

ローマ帝国以来の植民地主義者たちは、一度も改心などしなかったようだ。この予言では、堕落した聖職者たちにロザリオの祈りを勧めていて、悔悛すれば聖母は必ず赦すのだからと言っている。一般には、ロザリオの祈りを欠かさないようにということを言っているように受け取られているけれど、これは、改心さえすれば、どんな罪人でも救われるということ、そしてそれによって世界は救われ、ロシアが懲罰を与えるようなことにはならないという意味なのだと思う。実際、ロシアは熊と同じなので、平和をかき乱されさえしなければ、手を出したりはしなかったはずだ。しかし、そのロシアをついに立ち上がらせるまで挑発したのは、やはり彼らに神の懲罰が与えられるしかなかったということなのかもしれない。




         フエンテス神父と話した頃のルシア






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.12.06 21:04:00
コメント(0) | コメントを書く


PR

Profile

Tera3

Tera3

Free Space

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料200円】オーサワの黒炒り玄米 330g
価格:1,380円(税込、送料別) (2024/4/4時点)







[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

オーサワ 枇杷種粉末〔分包タイプ〕 120g〔4g×30包〕
価格:3,132円(税込、送料別) (2024/4/4時点)




























Comments

kawahagi7@ Re:とうとう壊れたエヌティーカッター A-900(03/24) 初めまして NTカッターA900を検索していて…
うろうろ@ Re:ドライブレコーダー 常時録画 フルHD ★ QD-101(12/21) >オートパワーOFF(2分・5分・10分)、 …
DANDELION-GLOG@ Re:家庭のテレビでSkypeテレビ電話が簡単に「telyHD」(08/31) 勝手ですがお気に入りに登録させてもらい…
いっぺー@ はじめまして。 突然しつれいします。僕も昨日から印刷で…

Rakuten Card

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.