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カテゴリ:秩父巡礼
第19番・龍石寺の日記につきましては、去る5月15日、
楽天側より、記事の回復が不可能であること、また、その原因が、 楽天ブログのシステム障害にあると認める内容の回答がありましたので、 より快適な使用環境の整備をお願いした上で、その旨を了承しました。 あらためて、以下に第19番・龍石寺の日記を再記いたします。 第19番札所 山号:飛渕山(ひえんざん) 宗派:曹洞宗 本尊:千手観世音菩薩 巡拝日:2008年4月16日 ----------------------------------------------------------------- 十八番・神門寺から見ると、次の十九番・龍石寺は荒川方面にある。 つまり、龍石寺への道は、秩父の段丘を徐々に下ってゆく道ということになる。 位置的には、十七番・定林寺に比較的近いのか。 町並みや道の感じが定林寺付近の雰囲気に近いような気がする。 やがて、“十九番札所駐車場←”という看板が見えてくる。 あぁここかと思って駐車場に入り、あらためてよく看板を見ると、 “巡礼の方の駐車お断り”と書いてある。 あれ?と思いながら、そこを出る。 どうもここは、札所と関係のない普通の月極駐車場らしい。 さっきの看板の“←”は、“この奥”という意味だったようだ。 奥に進むと、すぐに別の駐車場が目に入る。 あぁここだったのかと思って敷地に入ると、そこにも、 “巡礼の方の駐車お断り”の文字。 ここは龍石寺の前の団地の駐車場のようである。 結局、龍石寺の境内の中に車を停める。 駐車場というより、空いているところに停めてください、 という雰囲気で、特に車用に場所が仕切られてはいなかった。 納経所の脇の空いているスペースに停めたけれど、 “乗りつけた”という感覚で、居心地が悪い。 なんといったって、そこにはもうお堂があるのである。 もしかして、別の場所にちゃんとした駐車場があったのだろうか…。 このお堂は、大きな岩盤の上に建っていて、 境内のあちこちにボコボコとその岩肌が顔を出している。 頑強な岩盤に支えられてるだけあってか、 ここまで巡ってきたどの札所にも負けず、本堂は立派だ。 装飾は多くないが、大きいだけでなく、歴史の醸し出す風格がある。 岩盤につまづきかけながら向拝に向かい、ご本尊と相対する。 堂内も広々としていて、薄暗く、静けさに覆われていて、 心を無に観音さまに向き合える空気に満ちている。 じっくりと、祈らせてもらう。 本堂に向かって左手には、三途婆堂というお堂があって、 三途の川で死者の服を剥ぎ取るといわれる脱衣婆の座像が安置され、 顔も体も真っ赤にして、口を開けてこちらを向いている。 見た目にはかなり怖い顔をしているけれど、この婆さんが、 子供の病気を治す“子育て婆さん”として地元で信仰を集めているというのだから、 やはり、人(?)は見かけによらないものである。 本堂右手には、隆起した岩盤の形状を利用して、 庭園風に手入れがなされている。 手の込んだ造作ではないが、お堂との調和は美しかった。 また、その奥には小さいながら竹林があって、竹の子が顔を出していた。 桜ばかりではない。これもまた、季節の彩りである。 さて、ここまで十九ヶ所の札所を巡った。 次からはいよいよ二十番台であり、と同時に、 初めて荒川の対岸に足を踏み入れることになる。 大きな期待を抱きながら、龍石寺を後にした。 飛渕山龍石寺 秩父市大畑町15-31 tel.0494-23-7758 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月20日 11時26分37秒
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