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ただいま巡礼中。              ~日本全国観音霊場総巡り~

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2008年09月02日
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カテゴリ:坂東巡礼
秩父三十四ヶ所観音霊場巡礼を綴って参りましたこのブログは、
その枠を超え、全国のあらゆる札所を片っ端から巡り、
ゆくゆくは全国の観音霊場を網羅する無二の(?)ブログにすべく、
再スタートを切りました。

何年かかるのか。何度旅をすることになるのか…。

皆目見当もつきませんが、思い立ったが吉日!
というわけで、秩父と並ぶ日本百観音霊場のひとつ、
坂東三十三観音巡りに、さっそくスタートしました。

秩父とは違い、坂東は関東一円に札所が広がっていて、
そうそう簡単に結願させてもらえそうにありませんが、
気長に挑もうと考えています。
ただ、ともすると更新のネタがすぐに尽きてしまう恐れもあるので、
近く、坂東札所と平行して武蔵野三十三観音あたりにも着手し、
平行して巡礼をしてゆくことで、ネタ確保に努めようと思っています。
また、観音霊場だけでなく、例えば鎌倉五山、京都五山のような、
由緒ある括りの名刹も訪ね、更新して行こうと思います。
どうか皆様も、あわてず気長にお付き合いくださいませ。






【坂東】
第1番札所
山号:大蔵山(だいぞうざん)
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
巡拝日:2008年7月25日
-----------------------------------------------------------------


今年の夏も、暑かった。
うだるようなまとわりつくような気温。肌を刺すような陽射し。

坂東三十三観音霊場巡りは、
ちょうどそんな夏の真っ只中にスタートすることになった。
第1番札所があるのは、鎌倉。
中3の修学旅行以来何度となく訪ねている、大好きな“寺の町”だ。


池袋から、湘南新宿ラインでまずは大船へ。
そこから先はレンタカーで移動することにした。
自宅から一気に車で移動することもできたのだけれど、
電車のほうが時間が読めるし、高いガソリン代のことも頭にある。
なにより、こうしたほうが旅情に浸れるのは、
秩父の最後の札所を訪ねた時に、もう身にしみているのだ。


三方が山、一方が海という地形の鎌倉。
その市街地へ入ってゆく道はおのずと限られ、古くから鎌倉七口と呼ばれる。
つまり、鎌倉へ入ってゆくには7本の道しかないというわけだ。
それらはどれも、切り通しと呼ばれる人為的な道であり、
今も部分的にその遺構が残っている。
大船方面から鶴岡八幡宮方面へ入るには、
その七口のうちのひとつ、巨福呂坂を通ることになる。
円覚寺建長寺など鎌倉を代表する大寺が並ぶ沿道の風景も、
もはや見慣れたものだ。

しかし、坂東札所の第1番・杉本寺を訪ねたことは、これまで一度もない。
八幡宮の前を壇葛へ曲がらず直進し、金沢街道へ入る。
この方面で訪ねたことがあるのは、頼朝の墓と鎌倉宮と瑞泉寺。
それも高校時代の話で、八幡宮の東側へ向かうのは、それ以来約20年ぶりだ。

杉本寺は、八幡宮から金沢街道を1km強ほど進んだ左手の山腹にあった。
あったことはあったのだが、駐車場がなかなか見当たらない。
寺の前を何度か右往左往しているうちにようやく、
“駐車場あります”的な手書きの看板を発見する。
門前の小さな魚屋さんがその敷地で個人運営している、
砂利敷きの空き地のような場所で、魚屋の奥さんにひと言断って、
境内へ向かうことにする。駐車料金は後払いでOKだそうだ。


それにしても、陽射しも照り返しも、すっかり夏のそれだ。
ファインダーから覗く景色のコントラストも、まさに夏らしい。

kamakura0101.JPG


境内への登り口で拝観料200円を払う。
思えば、拝観料を払った寺など、秩父にはなかった。
この杉本寺は、鎌倉最古の寺といわれている。
札所である以前に歴史的に重要な寺であるということと同時に、
霊場である以前に観光地でもあるのだということを、
この拝観料で深く気づかされる。

支払いを済ませると、その先はすぐ石段になっている。
中段には1725年建立という茅葺きの山門があり、
その先にさらにまっすぐ石段が伸びているが、
この山門から先の石段は苔むし、また幾万の参拝者、巡礼者の往来によってか、
段の角が磨り減ってしまっていて、今は登ることが禁じられている。

kamakura0102.JPG


現在は、その石段の左手に、回り込むような形で新しい石段が整備されていて、
その石段を登りきると、枯れた味わいの観音堂が目に飛び込んでくる。
茅葺きの屋根が、鎌倉最古の寺であることの威厳を静かに表しているかのようだ。

kamakura0103.JPG


現在のこの観音堂は1678年の建立という歴史あるお堂だが、
外陣には土足で、さらに靴を脱いで内陣へも入って行くことができる。
さらになんと、内陣の十一面観音とその脇侍の間の、
カニ歩きしないと観音さまにぶつかってしまうような狭い隙間をすり抜けて、
お堂の奥にある、寺の開創・行基が自ら彫ったと伝えられる本尊十一面観音様を、
ガラス戸越しに拝むことができる。これには、
拝観料200円にしては見せすぎではないかというぐらい驚き、感動した。
ちょうど同じタイミングで観光に来ていた人たちが内陣に入らずに帰っていったけれど、
ここまで来てご本尊に会わずに帰るというのは、あまりに惜しい。


内陣の仏像にぶつからないように、ゆっくりと外陣へ戻り、
ここで坂東札所用の納経帳を購入、同時に記念すべき最初のご朱印をいただく。
ご住職かどうかわからないけれど、窓口に座っていたお寺の方が、
書き入れをしながら、坂東札所のことなど、いろいろと教えてくれる。
それによると、この杉本寺は坂東札所の第1番であると同時に、
鎌倉三十三観音の第1番でもあるという。ぜんぜん知らなかった。
いつかこの三十三ヶ所も巡ろうと、このとき心に決める。


お堂を出ると、左手に無数の五輪塔が置かれている。
南北朝~室町時代に東北地方で勢力を誇った斯波一族の供養塔とのこと。
一見なにげない古びた石塔群のようだけれど、
このわずかな一角に数百年の歴史が封じ込められているかと思うと、
大きなロマンを感じてしまう。

kamakura0104.JPG


五輪塔群の脇を抜け、山を下る帰りの石段へ向かう。
境内の東側は断崖になっていて、周辺の街並みを見下ろすことができる。
下流で太平洋へと注ぎ込む滑川沿いのわずかな平坦部に、
戸建ての家が並んでいる。閑静、と言ったら語弊があるかもしれなけれど、
鎌倉らしく品のいい街並みに感じるのは贔屓目だろうか。

kamakura0105.JPG



石段を降りきり、金沢街道に出て、
魚屋のご主人に声をかけ400円を支払い、車へ戻る。
真昼の太陽に照りつけられた車の中はサウナ並みの暑さ。
しばらく乗り込めないほどだったが、もう駐車料金も払ってしまったので、
流れる汗を拭いながら、2番・岩殿寺へ向かった。

kamakura0106.JPG


大蔵山杉本寺
神奈川県鎌倉市二階堂903
tel.0467-22-3463





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Last updated  2008年09月03日 15時21分53秒
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