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カテゴリ:メケレ(任地)にて
またOさん宅で夕食を頂く。
シニア隊員は僕ら隊員とは待遇が違うので、Oさん宅はかなり立派な家だ。 Oさんはマミちゃん(お手伝いさん)に食事を作ってもらっている。 だいたいは米を中心とした料理を作ってもらっているみたいだ。 けれど、Oさんが日本に一時帰国するため明日アディスに上がるということで、マミちゃんが今晩は特別なもてなしをしてくれた。 (シニア隊員は2年の活動の間に一度、健康診断等のために日本に一時帰国できる。) まずはエチオピア料理。 エチオピアの主食はインジェラである。 薄いパンケーキのようなものだ。 テフという穀物の一種を粉にして、水に溶く。 そして数日間置いて発酵させてクレープのよう焼く。 発酵させるのですっぱい。 何日置くかで発酵の度合いが異なり、すっぱさも変わる。 この日のインジェラは、Oさんの好みで全く発酵させない、すっぱくないものだった。 このインジェラでもって、おかずを包んで食べる。 今は断食期間なので、おかずは豆や野菜を煮たものが中心だった。 他におかずとして、ティブスと呼ばれる焼肉や、ワットと呼ばれるシチューもよく食べられている。 ワットには鶏肉のワット、野菜のワットなどいろいろあるが、だいたいが辛くて油っぽい。 エチオピア人はほぼ毎食インジェラを食べるのだが、外国人にとって毎食はつらい。 ちなみに、テフアレルギーというのがあって、そばアレルギーのように場合によっては命に関わる。 同期隊員の一人がテフアレルギーだということが分かって、インジェラを食べることを禁止されるしまった。 エチオピア人にインジェラを薦められる度に、理由を説明して断らなければならないのはかわいそうだ。 そして食後はコーヒーセレモニー。 日本で言えば茶道のようなもので、一種の儀式だ。 炭火でコーヒー豆を炒って、小さなうすと棒で粉状にする。 粉にした豆と水を鉄製のポットに入れて炭火で沸かすとできあがり。 これを3回繰り返して3杯飲むのが通常だそうだ。 他にも色々約束事はあるのだが、省略。 エチオピアのコーヒーはうまい。 普通のコーヒーの他に、マキアートやカフェラテなどもよく飲まれていて、色々バリエーションがある。 ただ、カプチーノやエスプレッソなどはあまりメジャーではない。 コーヒー発祥の地だけに、エチオピア人にもコーヒーへのこだわりがあるようだ。 エチオピア人の家庭の多くにはコーヒーセレモニー用の道具一式があるそうだし、どんな安食堂でもきちんとマシンを使ってコーヒーを入れてくれる。 途上国でありがちな、レストランでインスタントコーヒーが出てくるようなことはまずない。 日本でモカと呼ばれるコーヒーはすべて(?)エチオピア産らしい。 かつてエチオピアのコーヒーはイエメンのモカ港から出荷されていたからだそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月28日 22時12分42秒
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