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カテゴリ:インド一般・時事
インドのカースト制度というものがあるということは日本人にもよく知られていますが、実態はそれほど知られていません。
そもそも僕もまだ、気にはなりつつもそれほど知りません。 どうやら日本の同和問題ほどのタブーではなさそうですが、それでもどこまで話題にして良いものか、外国人の僕には分かりません。 ただ少なくとも、面と向かって「あなたのカーストは何ですか」と唐突に聞くことが、礼儀正しいことではないことくらいは容易に想像がつきます。 (蛇足ですが、今日、女性に年齢を聞いたら「女性に年齢と体重を聞いてはいけない」と怒られました。日本と変わりませんね・・・) 名前からある程度カーストが分かるようにはなってはいます。 ネットで調べてみると「あの人はバラモンだったのか」なんてことが分かってしまうのです。 一度興味本位で調べてみたものの、何かいやらしいことをしているような気がして止めてしまいました。 カースト制度では有名な4大カーストの他にアンタッチャブルとかアウトカーストとか呼ばれる被差別集団もあり、またそれぞれのカーストが細かな職業集団に分かれています。 「制度」と呼ばれるものの法的なものではなく、実際インドの憲法ではカーストによる差別が禁止されているのですが、インド文化に深く根付いていて、個人の職業選択と結婚に大きく影響します。 IT業界は新しい産業であるためにIT企業に入るにあたってカーストによる縛りはあまりないのですが、結婚に関する縛りは相変わらずのようです。 インドでは同カーストの相手と見合いで結婚することが基本です。 別カーストの相手と結婚することや、自由恋愛の末に結婚することは、決して少なくはないようですが一般的とも言えません。 インド人の女の子、特にアーリア系(白人)の血が濃い北インド出身の子には、わりにきれいな子やかわいい子が多いように思います。 それでも、もし自分が独身だったとしても、インド人と付き合うことや結婚することは考えにくいですね。 外国人の僕には宗教やカーストの壁がとてつもなく高いものに思えてしまいます。 (このように互いに異性として意識しないで済むためか、仕事の同僚としては逆に付き合いやすいと感じています。) ただし、そういった職業選択や結婚は別として、少なくとも外国人が日常でカーストを意識させられる場面は多くありません。 カースト制度のイメージが強すぎるからか、インドがものすごく後進的な社会であるかのような印象を持つ人もいて、残念ではあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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