介護報酬の引き上げ
介護報酬の引き上げの話しが以前から出ていたが、1200億の予算を組んで引き上げる方向で検討に入ったらしい。これは低賃金のため離職率が高く、大学の学部の閉鎖も出ている介護職の労働条件引き上げ及び定着率の上昇を狙ってのことですが、2000年4月の介護保険制度導入以来介護報酬は下がり続けてきましたので、少々上がったくらいでは、職員給与にまでは反映できないだろうと思いますけど。とりあえず施設にとって、ほっと一息つけることになれば良いのですが,介護報酬を上げてくれる代わりに、国や県からの指導が厳しくならないか心配です。施設が倒産するようなことでは、制度の根幹が揺らぎます。ニュースはこちら 昨日は、救急病院から受け入れを拒否された妊婦が死んだというニュースがでていた。これは病院経営が厳しく、当直医を何名も配置できない(医師の確保も難しい)という背景があっての事件です。 ところで、今日は2025年での医療・介護の必要とされる費用や介護職員数が公表されています。それによると、2007年との比較で、費用は1.5倍(消費税の3~4%分の引き上げが必要な金額が、追加で必要)、介護職員数は2倍以上必要になるという結果が出ています。職員増については、何でもいいから頭数をそろえるのであればともかく、一定のレベルを保って人数を増やすとなると、相当大変なことだと思われます。ニュースはこちら 高齢化が急速に進む以上、この負担増が国民の肩に重くのしかかってくることになります。負担増ができないのであれば、安楽死の推奨・生活保護等の福祉切捨て・入院患者等の強制退去等の冷徹な決断が必要になります。 小手先の経済政策だけでなく(そういったことも必要でしょうけど)、将来のことを見据えての方向性の検討が必要だと思います。といっても民主主義である以上、むちゃなことはできず、消費税をいずれ上げるしかないでしょうけど。特別に高福祉国家を目指さなくても、負担が年々上昇することはさけられません。私も早く稼げるようになって、制度維持に貢献したいと思っています。ホームページはこちらヤフーでのブログはこちら