2010/01/05(火)20:36
限りなく透明に近いブルー
村上龍のデビュー作にて芥川賞を受賞した
小説「限りなく透明に近いブルー」を
同じく村上龍が脚本、監督を務め、
1979年に映画化したものである。
とある東京の一室のアパート、
この部屋は通称ハウスと呼ばれていた。
主人公リュウ(三田村邦彦)は
クスリ、LSD、セックスを愛好している仲間と
交流し危険なパーティで明け暮れた生活していた。
明日、何か変わった事が起こる訳でも、
何かを探していたり、期待している訳でもない。
ただ空虚な毎日を過していた。
そんなリュウに三十歳を過ぎた子持ちで
ヤクの常習者であるリリー(中山麻里)と出会う。
りュウとリリーは肉体関係を持つようになり
ドラッグパーティに参加しては強烈なロックと
クスリに酔いながら二人は深夜の街を突っ走る。
ドラッグ、女、酒と虚無的な毎日に満足できない
リュウだったが、ある日、仲間の突然の死により
日々の繰り返しからの脱出を決意するのだった。
主演の三田村邦彦は「限りなく透明に近いブルー」が
デビュー作となり、その後「必殺仕事人」の
飾り職人の秀で人気を博した他、
「太陽にほえろ!」でジプシー刑事を演じる事になる。
この時期、三田村は京都で「必殺仕事人」の撮影で
東京では「太陽にほえろ」の撮影と
京都←→東京という多忙な毎日を過ごしており
両作とも主役の回があまりなかったのでありました。
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