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カテゴリ:シナリオ
岐阜県と滋賀県の県境にある伊吹山山麓近くに山室湿原があります。 15分程で全てを見て回れる狭い湿原ですが、夏になると日本で一番小さな「ハッチョウ トンボ」と、「サギ草」が見られます。 ハッチョウトンボは体長2cm、羽根の長さ1.5cmで一円硬貨ほどの大きさです。 雄は成長するに従って赤色が濃くなっていきます。尻尾を持ちあげて止まっているのを 目にすることもあります。メスは麦わら色の縞模様で目立ちません。 ハッチョウトンボは湿原だけに生息しています。 サギ草はまるで白鷺が羽根をひろげて翔んでいるかのような優雅な姿です。やはり 一円硬貨ほどの大きさですが、緑色の草を背景に群生して咲いていると、とても目 立ちます。 青空のもと、真っ赤なハッチョウトンボが生息し、真っ白なサギ草や数種類の湿原 植物が咲く、夏の山室湿原はまさに湿原シンフォニーを奏でる舞台です。 私はこの風情を心から楽しみ、この湿原が環境の変化に押しつぶされないようにと 祈りました。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.05.14 11:35:52
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