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2021.04.05
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カテゴリ:シナリオ

今や国民的健康食品となった「納豆」。その生産量日本一が茨城県です。特に有名なのは水戸市で、ここで作られる納豆は「水戸納豆」と呼ばれています。健康志向の高まりで全国的に消費は今も伸びています。そんな中、2月に発表された総務省の家計調査で、県庁所在地の中で世帯当たりの「納豆購入額」が水戸市は二位から一気に五位へ転落したことが分かりました。一位は昨年に続く福島市、二位は山形市、三位は盛岡市、四位は仙台市と上位は全て東北の都市でした。調査では水戸市の納豆の生産量は一位をキープ、そして消費量は三位でした。なぜ購入額だけが一気に五位に転落したのでしょうか。「納豆といえば水戸」だったはずなのです。水戸市民の中に納豆離れでも起きたのでしょうか。

 

<「納豆といえば水戸」の背景>
茨城県の県北から県央地域かけては、那珂川という大きな川が流れています。 その昔、治水技術が未発達だったころは、秋の台風シーズンになると那珂川の氾濫による水害が頻発していました。そのため水戸藩は、台風が来る前に収穫できる早生(わせ)大豆づくりを奨励してきました。しかし、早生大豆は、台風の後に収穫する大豆に比べて粒が小さく、豆腐や味噌などの加工には向きませんでした。そこで、小さい大豆でもおいしく食べられる加工品として注目されたのが、納豆だったのです。県内では一般的だった小粒の納豆は明治時代に常磐線が開通し、水戸駅のホームでわら納豆が販売され始めると、小粒な納豆はごはんに絡みやすく、「豆がちっちゃくて、うまい!」と評判となり、お土産としても広まって、その名が全国に知られるようになりました。

 

<納豆の作り方>

まず大豆を蒸します。そしてその大豆に、ネバネバの元になる「納豆菌」を付けます。この状態で、40度ほどの温室で、半日から一日、置いておきます。すると、大豆が発酵し、納豆が出来上がります。

納豆がこれほど普及するようになったのは、盛岡高等農林学校(後の岩手大学農学部)の村松舜祐教授と成瀬金太郎氏のおかげだそうです。村松教授は、発酵段階で品質にばらつきがあった納豆菌の菌種の中から、うま味成分であるアミノ酸を生み出す納豆菌を取り出すことに成功しました。そして、成瀬氏は、その納豆菌の純粋培養に成功し、2人は国内における納豆の工業的製造の先駆者となりました。

 

<納豆購入額が五位に転落した背景>

東北で納豆が多く食べられるのは、なぜなのでしょうか。また、水戸市はなぜ苦戦しているのでしょうか。報道や県のHP他から浮かんできた要因を記します。

(1)東北では多様な食べ方が広まって、納豆消費を押し上げている。

   アンケートでは水戸市民の納豆の食べ方は7割の方が「白飯にかけて食べ
   る」という食べ方です。ところが、ライバルの福島市、盛岡市では、「納豆
   汁」「納豆ラーメ
ン」「納豆チャーハン」「納豆オムレツ」「納豆巻き」な
   どを提供するお店がありますし、家庭で調理する人も多いそうです。例えば
   福島ではカレーに入れたり、みそ
汁に入れたりして食べていますし、ひき肉
   とともに炒めて食べることもあります。こうした多様な納豆食文化が購入金
   額を押し上げているようです。
   一方、水戸では
「納豆はご飯にかけて食べるもの」という保守的なこだわり
   が強く、購入額の5への転落はやむなしなのかもしれません。

(2)核家族化の程度の違いが大きい。

水戸は福島、盛岡に比べ、核家族化が進んでいるためだと思われます。総務
   省の家計調査は世帯の購入金額で計算しているため、世帯人数が多いほど金
   額が高くなる
傾向にあります。納豆は安価なものが多いため、世帯人数が多
   い家庭ほど多く食べられる傾向にあります。12回食べる家庭も珍しくない
   のです。

(3)コロナ禍で土産用の売り上げが減った

   水戸納豆は贈答用の高級品も多く、お土産品や贈り物にと手にする人も多
   い。しかし、コロナ禍で旅行や帰省を自粛する人が多かった。このために、
   土産用の売り上げが減ったことも影響したかもしれない。

(4)水戸はコンテストで盛り返しを図る

       「納豆消費金額全国1位」の奪還は、水戸納豆のブランド価値を高めることに
なると散り組んでいます。水戸市は710日(納豆の日)の水戸駅での無料
配布イベントや「納豆食べ方コンテスト」で幅広い調理法を知ってもらう企
画を始めています。これまで「納豆スイーツ」などが紹介されたが、新しい
レシピが食卓に定着するのは難しいようです。それでも、水戸近辺では、納
豆と切り干し大根を合わせて、しょうゆなどで漬け込んだ「そぼろ納豆」が
定着してきたそうです。市民にもっと多様な食べ方を知ってもらうことが購
入額向上のカギと考えているようです。

 

実際のところ、上位5都市には金額の大差はありません。水戸は福島や盛岡に比べ
て世帯人数が少ない家庭が増えた関係で5位になったとみるべきでしょう。総務省
の家計調査は世帯の購入金額で計算しているため、世帯人数が多いほど金額が高く
なり、こういった結果になったのかもしれません。五位にはなりましたが、世帯ご
との消費量は増えています。決して水戸市民の納豆離れが起きたわけではないのでほっとしました。

 

<納豆の持つ発酵パワーとは?>

原料の大豆についての納豆連の解説です。 大豆イソフラボンは通常は糖が結合した
構造をしていますが、大豆を発酵させるとイソフラボンの分子の表面についている
糖の鎖が切れて、糖がはずれた構造になります。それを大豆イソフラボンアグリコ
ンといいます。大豆イソフラボンアグリコンは、分子構造がヒトのエストロゲン
(女性ホルモン)に似ているため、エストロゲンに似た作用を生じることが知られ
ています。乳がんや、骨粗しょう症の予防、更年期障害様症状の改善に期待されて
います。イソフラボンアグリコン1日の摂取量の目安は7075mgです。納豆の場合
11パック(60g)ほど食べればよいことになります。

参考文献(厚生労働省 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aより

だから、毎日食べ続けることで身体に良い影響を与えることが期待されますよ!

 

納豆が多くの人に食べられるようになったのは、江戸時代と言われています。当時
は主に納豆売りが、「なっと、なっと、なっと~」というメロディとともに、早
朝から納豆を売り歩いていました。昔から日本人に好まれてきた「朝食納豆」。栄
養たっぷりの納豆は、一日の始まりに必要なエネルギー源です。是非水戸納豆をご
賞味あれ!






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最終更新日  2021.04.05 10:12:32
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