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カテゴリ:銀行、証券、その他金融セクター
日経と海外のアナリストランキング調査の裏話。 2013-08-20(火) 日経のアナリストランキング調査とインスティテューショナル・インベスター誌による アナリストランキング結果についても話なんだけど僕もアンケート調査には10年ほど書きこんでました。 上司も同僚もみなあくびしながら適当にやってました。野村は組織を上げて政治的に運用会社に 頼みこんでいろいろ工作していたフシもありました。結論から言うと、日経の調査もいいかげん。 海外調査instituの調査はもっといいかげん。実態とは雲泥の差がありました。 だからプロにとってはあれはどうでもいいデータ。 問題は本当にすごいアナリストが投票の結果、ほとんど上位にはでてこないということです。 たまに一致する場合もあるけど、33業種で3人ぐらいでしょうか。ランキング20位とかなぜか 入ってない人でも実力No,1という人がけっこういました。 僕らにランキングはどうでもよくってあのランキングみて知らないアナリストに直接電話して いいアナリスト発掘作業やってました。 相場を読み、運用でTOPIX指数に勝ち、ライバルに勝つこと。これが至上命令だったしね。 このランキングはでも大事で、年末の注文を出す証券会社を選ぶときに、証券会社に とっては死活もんだい。発注リストに載らないと、1年間注文ゼロ。1年間ないということは 永久にダメな可能性が高いということ。 ファンドマネージャーからすれば、リストに載ってない証券会社には発注できないということ。 たとえば、銀行アナリストならバークレー証券の田村アナリスト。彼はなかなか切れる。 でも発注可能な証券会社を30社から13社ぐらいに減らしたらバークレー証券は 入ってこない。彼に電話できなくなるし、彼にいいアドバイスをもらっても 年末の敗者復活でバークレーが審査に勝たないと、いつまでも彼の証券会社に 注文が出せないということなんです。 だから、みな必至で投票を集めようとするんです。でも証券会社の審査項目は 30個ぐらいありました。アナリストランキングはそのうちの一つ。 誰かがあそこはすごいと言っても簡単につぶせます。 僕が「そいつ、うちのファンドパフォーマンスに一回でも貢献したかい?」と いうと全員沈黙でしたね。それが実態ですね。 どこかの証券アナリストが美女で。、。チームの誰かが夢中になってるとき、 高級ホテルでフランス料理でも食べたいから、注文が出せるように必死で 「あの証券会社はいい」と叫ぶ。下心がみえみえ。 こいつフランス人の部下で結局、くびにしたけどね。 ------------------------------------------------------------------------ 自動車部品セクターで1位。 SMBC日興:トップアナリスト松本氏をUBSから起用 8月20日(ブルームバーグ):三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券は、自動車部品産業のトップアナリストの松本邦裕氏をUBS証券 から起用した。 SMBC日興の石田忠隆広報担当によれば、松本氏は7月下旬にシニアアナリストとして入社したという。同氏は2013年の日経ヴェリタスとインスティテューショナル・インベスター誌のアナリストランキングで自動車部品セクターで1位。 三井住友FGは安倍政権発足以降、活発な取引が続く証券市場からの手数料収益増大を図るため、株式の調査や営業などで人員を採用しエクイティ業務の拡大に着手。SMBC日興は7月にも同様に自動車部品のアナリストとしてUBSから布野宏明氏を起用した。 SMBC日興の第1四半期(4-6月)は、営業収益が前年同期より82%増加して1105億円となり、純利益は6.5倍の268億円に拡大した。 更新日時: 2013/08/20 12:14 JST ------------------------------------------------------------------------ きっとUBSは儲かってないんだね。 給料の高い奴からクビをきる。 取られただけかもしれないけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年08月20日 14時43分22秒
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