日本郵船と商船三井、川崎汽船の海運3社, 2010年3月期の営業利益予想を大幅に下方修正
景気と輸送の相関関係は深い。悪いから避けるか、悪いときに買うか。一番安いとこで買いが正しいのでしょうが、株価には「今が一番安いとこ」とか「今が買い」とか、「もっと下がるかも」とかどこにも書いてない。だからおもしろいのでしょう。世の中はそううまくはいかない。ただ今年3月安値から3ヶ月ぐらいで5割以上上昇した銘柄は何百銘柄にもなっているのではないでしょうか。2倍以上になった株もある。しっかり状況を分析し、超優良銘柄を一番安いとこでねらっていきましょう。レジマグ「佐渡島三郎」過去最高の購読者数更新中です。日本で一番まじめな株式メルマガではないでしょうか。内容も盛りだくさんで1m近い原稿になることもけっこうあるし。お待ちしております。白色LED市場でねらう株も特集してみたい。日本郵船と商船三井、川崎汽船の海運3社は27日、2010年3月期の営業利益予想を大幅に下方修正すると発表した。中国向けドライバルクは堅調だが、定期船事業や自動車船部門、タンカー部門で荷動きの本格的な回復が当初見込みより遅れ、利益を圧迫する見通し。 ●日本郵船は通期の営業利益予想を前年比86.2%減の200億円に下方修正した。従来予想の530億円に比べ、62.2%の下方修正となる。この予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト10人の予測平均値310億円を35.5%下回っている。2009年4―6月営業損益は255億円の赤字に転落した。前年同期は581億円の黒字だった。 ●商船三井は、通期の営業利益予想を前年比74.6%減の500億円に下方修正すると発表した。従来予想の800億円に比べ、37.5%の下方修正となる。トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト11人の予測平均値776億円を35.5%下回っている。2009年4―6月営業損益は122億円の赤字に転落した。前年同期は732億円の黒字だった。 ●同じく川崎汽船も、通期の営業損益予想を350億円の赤字に下方修正(従来予想は160億円の黒字)すると発表した。前年同期は716億円の黒字だった。トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト11人の予測平均値は97億円の黒字となっている。2009年4―6月営業損益は221億円の赤字に転落した。前年同期は321億円の黒字だった。 市場環境としては、前期から低迷していたドライバルク市況が中国を中心とした鉄鋼需要の増加で堅調となる一方、定期船事業、自動車船部門、タンカー部門では本格的な荷動きの回復が期初の予想より遅れる見込みとなった。また、コンテナ船の運賃が大幅に下落した。これらの影響から、連結売上高見通しが日本郵船は前回予想比で9.0%減、商船三井は同3.6%減、川崎汽船は同8.4%減となり、利益を圧迫する。