扉をたたき続けて

新しい准看護師の常勤さんが来られました。２０年以上クリニック専門だった為、病棟勤務への不安が非常に強い方です。私だって病院へ戻る事は不安がありますので、この方の不安な気持ちが分かります。私は出来る限りのサポートをしていけたらと考えていますが、私に何処までサポートが出来るのかは未知数です。

一つ一つ色々と教えていくと倍以上の時間がかかるのです。まして教える人は私しかいないので、教えながら尚且つ今日やるべき仕事をもしていかなければならないのです。その為、私が帰ってきたのは２１：３０頃でした。

昨日、一昨日と私は休みで先に入職されたパートさんが一人でやっておられたので、それに対する後始末が山のように残っていて、そこから今日の仕事が始まる上に新しい入職者を迎えて教えつつ、尚且つ日常の仕事があり、今日は薬の処方日だったり…。

もう目も当てられない状態になりました。先が見えているから何とか乗り越えさせていただいているようなものです。先が見えなければ投げ出しそうになりそうです…。

私を見かねて“厨房”の“管理栄養士”と“調理員”の二人が薬の作成を手伝ってくれました。普段から手伝う手伝うと口で言っている施設長は「お疲れ様～」と言ってさっさと帰るし。管理栄養士さんと調理員さんには本当に、本当に感謝なのです。このお二人に祝福がある事を心より祈ります。

今日は施設長に呼ばれて話をしました。何と驚きなのですが、デイサービスの看護師は、特養の看護師を派遣するのだそうです。しかも、デイサービスの到着と同時に特養の看護師を全てデイサービスのバイタル測定に行かせて、デイサービスのリハビリやら食事介助やらをやらせるのだそうです。今の状態でさえ回らなくて大半の処置を介護者に依頼している状態なのに…。

今日話していて思ったのですが、施設長は何にも分かっていません。医務室の仕事内容なんて全く分かっていません。それでいて、「何処の施設は○○だから」という理由でそれをそのままこちらに求めてくるのです。私は９月３０日付けで退職する上に、新しく来た人は１週間も経っていない人と２週間も経っていない人達で分からない事ばかりなのに、仕事量が今の倍以上になるのです。

私は９月は前半の１０日ほどしか出勤しないので、もう後の事は介入しませんが…。

正直、良い時に辞める事になったなと感じています。パートで１７時までの人を二人いれて、残業させられず、常勤は私をのぞいて今日来た６０歳の人一人だけ。しかも病棟経験が数十年前に少しあるだけで自分で指示を出したり判断出来ないと自ら言い続けている人なのになぁ…。だれが今まで私がやっていた仕事の後片付けをしていくのでしょうか。

もう、後はご勝手にやっていただくだけです。

今日、午後から１件面接がありました。以前、受けようと思って止めたという８４歳の看護師でした。施設長は、私に面接の同席を求めてきたので応じました。こういう貴重な経験は最大限生かさなければいけないと思いチャンスをつかみました。面接する側に立つ事なんて貴重な体験ですから。

この方は現在も働いていて生涯現役を目指しているのだそうです。私自身、細かい事が多いので色々と大変かなと思ったのですが、医務室の中の仕事も色々とあるので、この方に出来る仕事はあると考えたので、この方に対する評価で否定的なものは施設長には伝えませんでした。色々な幅広い年齢層の方が居ても良いのかなと。

…ただ常勤が一人しかいない（私を除いて）現状は困難だと思います。

医務室の仕事を知っている人、今までの経緯を知っている人が誰も居なくて施設側の考えるように仕事だけ増やされていって…。

…まぁ、私自身が考えてどうなるものでも無いのですが。私が考える事は、医務室の今後ではなくて、自分の今後なのですから。

今週中に写真を撮りに行って履歴書と看護師国家試験免許のコピーを希望の病院へ送り来週くらいに面接を組んでいただくようになります。仕事が早く終わってくれないから写真屋さんに行けません…。

新しい扉を思いっきり開くんだ！