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カテゴリ:看護師の事
今日は別の階から新しく私の病棟に来られた方がいらっしゃいました。この方は、千葉県のある医師会の会長をも務めた方であり、病院の医師の関係で入院されています。開業医をされていた上に、医師会の会長を務められただけあり、とても貫禄がおありになります。私自身、転入(別の階から移ってくる事)をとらせていただき、今日1日担当させていただいたのですが、正直なところ疲れきってしまいました。その原因は変に私自身が気を遣ってしまったせいなのです。つまり、自分で無駄な労力を使って疲れきっているという事なので自業自得なのですけれど。
それに、私一人がこの方の担当かのような錯覚を抱き、問題を一人で抱えようとしていました。より良きケアを行うためにこそチームがあるのに。転入を取った=自分が担当という錯覚を抱くから苦しくなるのです。チームナーシングなのだから皆で話し合い知恵を出し合って行けば良いのです。自分自身だけで抱える必要は何も無いし、それは思いあがりなのです。 最初は、本当に緊張して(今でもそうなのですが…)どうやって接すれば良いのか迷い、悩みました。何度か患者様ご自身に注意を受けた事もありました。対応に関してなのですが。その度に謝罪をしながらも、教えを請いながら対応させていただきました。とにかくどのような方なのか分からない事が多いので教えていただくしかないのです。 私は看護師になってからご高齢者の方と接する機会しかなかったと言っても過言ではありません。そのような中で、認知症の方や自分の意志を言葉で表現できないような方々と接する環境に囲まれていました。その中で、自然と自分自身の意志を明確に表示してくる患者様との接し方が分からなくなり、自分自身のペースで仕事を進めていく事に慣れていた事に気付きました。しっかりとご自分の意志を示してくる方が特別なのでは無くて、私自身の感覚が麻痺していたのだと気付かされました。 あくまでも主体は看護師ではなくて、患者様なのです。今日来られた方と接する中で私自身の麻痺した感覚が修正されていくのだろうと思います。しばらくは、気を遣って試行錯誤しながら接していき、ご指摘やご注意を受ける事が多いのかもしれません。でも、手探りの中でも色々と勉強をさせていただき自分自身の糧にしていきたいと思います。 患者様は最大の師であられます。 …そんな中で、病棟内では色々な事があります。実は、私は今の職場に就職して早半年が経過したのです。時間の経過と共に色々な問題が耳に入り、持ちかけられるようになってきました。私自身は、まだ新入りの存在(もう、新入りではありませんが…)なので直接的な介入はしていませんが、恐らく自然に巻き込まれていくんだろうな。その場所の一員であるのだから。 今月末でまた一人の方が退職されます。それに来月中旬からは看護師が一人産休に入り、更なる人員不足が発生します。師長も勤務表作りには頭を痛めているご様子でした。 病棟内にある問題を真剣に考えて一人で抱え込む方がいます。何とか改善しようとしているのですが、病棟全体としての中でその思いがうまく伝わらなくて…。様々な問題に気付くという事は一つの才能でもあるのです。これは感受性の鋭さの問題でもあるのですが。気付いた人が苦しい思いをしてしまうという事は多々ある訳で。皆が同じ感受性という訳ではありません。ある人が問題だとする事であっても、皆が同じようには感じませんから。 …色々あるな。私自身も日々勉強。常に周囲から教えを請う気持ちを失う事無く、日々色々なご指摘を受けながら学ばせていただき、成長をさせていただく事が出来たら何よりの幸いだと思います。何一つとして無駄なものは無いし、日常の様々な事から学ぶ事はたくさんあるのだから。 そして一番の問題。それは、仕事とオフとのスイッチの切り替えです。これが一番大切。仕事が終わってもズルズルと仕事の思いを家に持ち帰って考え続けるのは宜しくないと思います。スイッチの切りかえって本当に苦手だな。だから夢の中でも仕事をし続けているんだろうな。この気持ちの切り替えが出来たら仕事も集中できるし、気持ちも少しは楽になるのかも? 何事においても日々手探りです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月13日 21時36分31秒
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