昭憲皇太后5 耳
今日は、昭憲皇太后の御歌を紹介します。日本人のあり方、生き方、教育に至るまで、今私たちが忘れかけている大切なものを、日本語という最も洗練された言葉で表現されています。きっと御歌にふれることで心に何かしら感じていただけると思います。耳(みみ) 人ごとのよきもあしきも心して きけばわが身の為とこそなれ注釈:人ごとー他人のいうこと。 心してー注意して。 こそなれー「こそ」は、ものごとを強調するときに用いる。直訳世間の人の言葉は、良いことも悪いことも、さまざまと耳に入ってきますが、これを注意して聞けば、すべてわが身のためとなります。解釈人々の言葉はさまざまです。それを聞き流さず、または、これに左右されて、つまらぬ心配をしないで、注意深く聞くことが大切です。心がけ次第で、世間のことは何でも役に立つものです。参考文献 『大御心』