日本全国、人口の多い都市部にも、山村僻地でも人の住む集落があれば必ず「おみや」、「おやしろ」とも呼ばれる『神社』があります。
その総数は、現在約8万社にも及びます。
改めて、日本人と神道の繋がりの深さがうかがえますね。
今回は、この『神社』について書いてみます。
『神社』と呼ぶ為には、いくつかの条件があります。
・神様をおまつりしている
・鳥居があって、礼拝するための社殿(拝殿)がある
・例祭日には祭典をする神主がいる。または来る
・神社を支える氏子さんや崇敬者がいる
現在であれば以上あげた項目を踏まえ神まつりを行っているところが『神社』といえるでしょう。
しかし、古代神まつりの姿は、今で言う『神社』のかたちではありませんでした。
一番解り易い点をあげると、社殿がなかったということです。
古代の人々は、森、岩石、山、海といった大自然の中に神聖さを感じ、そのモノ、場所自体に神様がおられるとし、その近くに祭典をする場所を設けおまつりをしていたのです。大自然の中に身を置き祭典をすることは、神様の存在、力を体中で感じていたはずです。
それから時とともに(仏教が伝わってきたあたりから)、常に神様が鎮まりになられる本殿、人々が祈りを捧げる場所となる拝殿が建てられるようになりました。これが、神がおられる社『神社』の建設です。
今ではすっかり神様を本殿におまつりする神社が大半ですが、現在においても、自然物を御神体としておまつりし、鳥居、祈りを上げる為の拝殿だけを設けている神社もあります。
例えば奈良県にある大神(おおみつ)神社です。この神社では、三輪山全体を御神体としている為、御祭神をおまつりする本殿はなく、拝殿のみの作りとなっています。
以上『神社』について書いてみましたがちょっと解り辛かったかもしれません。また、もう少し上手くまとめられたら書き直したいと思いますので今回はこれで御勘弁を!
次回は、『神宮、神社の呼び名』についてです!(予定です☆)
参考文献『神々の恵み』