カテゴリ:昭憲皇太后御製
今日は、昭憲皇太后の御歌を紹介します。
日本人のあり方、生き方、教育に至るまで、今私たちが忘れかけている大切なものを、日本語という最も洗練された言葉で表現されています。 きっと御歌にふれることで心に何かしら感じていただけると思います。 人(ひと) 人はただすなほならなむ呉竹の 世にたちこえむふしはなくとも 注釈:ならなむーあってほしい。 呉竹(くれたけ)ー世の枕詞。この場合は竹の節と節との間(よ)にかけ て用いられた。 たちこえるー「たち」は「こえる」を強めた語。 まさる。すぐれる。 ふしー竹の節と人間の才能ある点とをかねて用いたことば。 直訳 人は何よりも第一に、素直であってほしものです。 あの竹の節のように、世の中に目立って優れた才能が有る無しには拘りません。 解釈 どのように才能が優れていても、心がひねくれていては、すべての事がゆがんで見え、不平や不満が絶えず、苦しみ悩むことになります。 そしてその優れた才能も気付かぬうちに、誤った方向に進んでいくことでしょう。 何よりも先ず、心が素直であることが、明るい人生への出発点であります。 参考文献 『大御心』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年12月23日 11時40分11秒
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