ものづくりフォーラム!もっともっと愛情!
先日、社員を連れて「九州ものづくり次世代フォーラム2008」へ参加。日頃、忙しさに紛れて会社を取り巻く環境の変化を意識して見ることがないので、急遽参加を決めた次第。特別講演は、元ソニー会長の出井伸之氏。世界のソニーを牽引してきた人だけあって、理路整然と話され高い知性を感じたが、ソニーの明暗の明の部分しか話されなかったので、そのことはちょっと残念だった。ソニーの隆盛を演じた立役者であると同時に、その後の失速の真っ只中におられた方なので、時間がなかったのかもしれないが、そのことが聞きたかった。こんな時も、天の邪鬼の私は素直に聞いていないのかもしれない(笑)。しかし、質疑応答では「ビデオテープの規格で、何故ソニーのベータはVHSに負けたのですか?」という質問も飛び出し、会場には私と同じような思いで聞いていた人もいたようだ。それにしても、その質問に対して「源平合戦で勝った負けたと言っているようなもの。今の時代と全く違うので話す意味がない」ようなことを言われたのには驚いた。率直に話していただきたかった面もあるが、淡々とした講演では分からなかった、今でも絶対負けを認めたくないという強烈なプライドを垣間見ることができたので、それが一番の収穫だったかもしれない。これぐらいのプライドがないと大企業は牽引できないということか。一部の講演が終わり、ロボコン2007で優勝した北九州高専のデモンストレーションがあり、これはとても面白かった。その後がお目当てだった第2回「ものづくり日本大賞」九州地区受賞者の3社のレポートとトークライブ。新日鉄八幡製鐵所『重荷重鉄道用レール』日本フィルム『開けやすく再利用できるトイレットペーパー用放送袋』ストーンワークス『火山噴出物のシラスを活用した建設ブロック(緑化基盤材)』業種、そして会社の規模は全く違うが、そのお話の中に並々ならぬ気概を感じ、何より諦めない執念と苦労を苦労と感じさせないものづくりに対する強い愛情を感じた。元ソニー会長も「好きでないとできない」と、ものづくりに対する愛情の大切さを力説されていたが、これには会社の大小など全く関係ない。我が社は、まだまだ足元にも及ばないが、零細であることを言い訳にして逃げているだけのような気がする。もっと知恵を出し工夫して、何よりもっともっと愛情を持って頑張らなくては、と思った次第でした。社員にとっても、いい刺激になったのではないだろうか。余談だが、福岡市の中心部にある商業ビルの会場に、作業着を着たまま参加していたのはたのは我が社だけだったかも。目立って、逆に良かったかもしれない(笑)。それではまた。追記会社の隅の桜の花が少しずつ咲き始めた。2分咲きかな?。今度の土曜日は花見の予定。こういう時は、仕事以上に張り切る奴?がいる(笑)。社員にとって、いい刺激になったはず?のフォーラムの真っ最中に、な、なんと舟を漕いでる奴がいた。こんな神経?の奴がいる会社は沈まないよね???クリックよろしく!『敗者復活戦』の物語を初めから読みたい方は⇒こちらへジャ~ンプ!会社のサイトです。こんな仕事をやっています。