銀河ヒッチハイク・ガイドの原作者/YAMATO
昨日はgravity0氏が遠方より訪ねてきてくれた。一緒に「男たちの大和」を観に行く。大和のスケール感が出し切れていない映画だ。特に波がダサい。CGなのに模型をプールに浮かべて撮影しているかのような印象。空を飛ぶ敵機も吊り線が見えそうな風情(しかも使いまわしアリ)。戦闘シーンは対空機銃座ばっかり映してて単調で、ほんの1,2分だが「CLOSE YOUR EYES~♪」となってしまった。だが、兵がメシを食う場面の多いのは素敵だ。あとはトイレ事情の描写があればなお楽しかったのだけれど。獅堂は相変わらず迫力はあってもなんかギャグっぽくて可愛い。ニュース映画の音声が当時のもの(もしくは雰囲気を再現したもの)でないのはかなり残念だった。死んだ戦友の母に「ごめんなさいごめんなさい」と謝るシーンはちょっとホロリ。全体的に、古臭い映画だという印象を持った。私は特に角川映画に郷愁など持っていないので、ちょっと共感できなかったようだ。残念。映画の内容自体よりも、他の観客の様子のほうが面白かった。みんなグスグス泣いている。隣のおっさんだけはクールだったが。俺は大和に思い入れが無いんだナァ、とつくづく思う。大陸で戦う江防艦を主人公にした映画が見たいと思った。gravity0氏は駆逐艦「雪風」の映画が見たいと言った。話を聞いてみるとナルホド魅力的な題材だと頷く。他にもアレコレ、勝った戦もとりあげろとか、特攻の話ばっかりでウンザリだとか、こういう御時世だしイラク戦と絡めて匪賊討伐の映画が見たい、いや何と言ってもノモンハンを取り上げろなど、日本の戦争映画について、どうでもよい妄想談義で盛り上がる。 銀河ヒッチハイク・ガイドを最終回まで見終わる。一応オチがついてるのは意外だった。特典映像で関係者がヒッチハイク・ガイドの原作者について語っているのを見る。と、彼の自室に座っているタイプライターに目が止まった。同じような英文タイプライターが高校の物置にあったのを思い出す。あれを貰っていかなかったのはマッタク人生最大の失態だ。タイプライターが無かったらセーブできないじゃないか。ノーセーブは辛い。