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カテゴリ:今日の出来事
オイラの父親が、会社のEメールアドレス宛てに何かEメールを送ってよこせと言う。
別にいまさらオイラの海外生活レポートに興味があるとも思えないのだが、仕事がヒマなのだろうか。 オイラの父は60代も後半になるものの、再就職して新卒者並みの給与で働いている。長いこと重役としてそれなりの扱いを受けてきた男が、年金で隠居生活を送るよりも、自分より年下の若造どもに頭を下げなければいけないような状況であっても、あえて働くことを選択するというのは、ちょっと欧米の感覚では理解しがたいだろうな。 オイラの父は、ひと言でいえば「インテリやくざ」みたいな外見をしている。いちおう髪はサラリーマン風に七・三に分けてこそいるが、スーツの中にいい年をこいて赤いシャツを着ていたり、金色のブレスレットをしていたりする彼は、水商売のお店に入るとたいがいは「その筋」の人の扱いを受けるらしい。 図体がデカい上に恐ろしい顔をしていて、学生時代を通して柔道部→応援団長→空手部という硬派の道を歩んで来た父は、怒るとホントウにこわい。オイラはヤクザにからまれたことが何度かあるが、毎回「ああ、父親に比べれば、ぜんぜん怖くないや(笑)。」と思ったものだ。本人の話を額面どおりに受け取るとすると、父は若い頃に、酒場でからんできた自衛隊員3人をひとりで叩きのめしたことがあるそうだ。 オイラは、実は父がいい加減ジジイになった今でも、彼に腕力で太刀打ちする自信がない。おまけに、オイラが長男であるにもかかわらず、世話になった親に小遣いさえ送金せずに海外で勝手な生活をしているため、いろんな意味で彼と対等に接する度胸がなかったりする。オイラの世代の男で、父親にいまだに敬語を使って会話をしているのは、オイラ以外にそうはいないに違いない(笑)。 でも、定年を過ぎた親が息子に金をせびらず、かつボケもせずに現役で稼いでくれているなんて、息子にとっては願ってもないことだよな。 父親のヒマつぶしになりそうなテキトウな「息子の近況」でも考えて、丁寧語のEメールを送信してあげることにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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